「オムライス街道プロジェクト」という村おこし企画で成功し、全国の地方自治体から注目を集めているのが高知県・日高村だ。県中央部、高知市から車で30分ほどのところに位置する人口5000人ほどの小さな村が、プロジェクトをスタートさせたのは2014年4月のこと。特産のトマトを使ったオムライスを、村を貫く国道沿いの飲食店で供するようにしたのだ。「オムライス街道」の名は口コミやメディアの紹介で瞬く間に広がり、今では、休日ともなれば遠く離れた地域からも人が押し寄せる。村特産のシュガートマトのブランド名も広がり、村は活気づいている。農林水産省の第4回「ディスカバー農山漁村の宝」の優良事例にも選ばれ、気勢はさらに上がりそうだ。企画の発案者であり、村おこしの先頭に立つ戸梶眞幸村長と、村役場で実務を引き受ける山本奈央さんにプロジェクトのこれまでの経緯と今後の取り組みについて聞いた。 オムライス街道で知られる高知