居酒屋「和民」を全国展開する外食大手のワタミフードサービス(東京)のアルバイト店員だった20代の男性が「勤務時間の切り捨てを内部告発した後、報復で解雇された」として同社に慰謝料など約450万円を求めた訴訟が、同社が懲戒解雇を撤回して自主退職扱いとし、解決金75万円を支払う内容で大阪地裁(菊井一夫裁判官)で和解した。14日付。 男性は「名誉回復とアルバイトの待遇改善を求めてきた。おおむね納得できる形で決着できた」。親会社ワタミの広報担当者は「円満解決を図った」と話している。 訴訟記録によると、男性は大阪府内の店舗で勤務時間の端数が切り捨てられ、30分単位などで丸めて記録されたため、賃金の一部が未払いになっているとして06年7月に北大阪労働基準監督署に通報。ワタミ側は同9月、「従業員への暴力」などを理由に男性を懲戒解雇したが、男性は「暴力はなく、内部告発への報復だ」と訴え、昨年6月に提訴し