確かに、加藤智大による秋葉原通り魔事件が起きて、日本のマスコミは報道は事件一色に塗り潰され、何度も繰り返し同じ映像がテレビの画面を埋め、そのため、後期高齢者医療制度の問題や沖縄県議選結果の話題が霞んで関心の隅に追いやられた形にはなっている。けれども、私はこの状況について特に不具合には感じない。これは、日本人に対して格差問題をもう一度真剣に考えるように迫った天からの啓示であり厳命だ。日本の格差社会の真実を日本人に示して突きつけた必然的な事件であり、われわれは真摯に向き合わなくてはいけない。犠牲になった7人を弔い、無念に報いるためには、この国の格差社会を破壊し殲滅するしかないと決意するべきだ。私は、犯人に対して不思議なほど憎悪の感覚がなく、今は同情を覚える気分の方が強い。これだけ傷んだ格差社会なのに、格差社会というのは、こうやって休日の路上を歩いている無辜の市民が大量殺戮される現実だというのに