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ブックマーク / ides.hatenablog.com (11)

  • ADHDと暴力性 - 井出草平の研究ノート

    平気で暴力をふるう脳 作者: デブラニーホフ出版社/メーカー: 草思社発売日: 2003/10/17メディア: 単行購入: 2人 クリック: 19回この商品を含むブログ (6件) を見る 書の主旨の主旨は次のようなものである。暴力性を生み出すのは「生まれ」(遺伝子)か「育ち」(環境)かという対立が長年あった。しかし、「脳」という概念がその対立を統合して、整合的に説明することができるという。紙片のほとんどは脳と暴力性の関係性について書かれているが、最終的に主役になっているのはADHDである。後半の部分からADHDについての抜き出してみよう。 児童精神科にとっての最大の問題は「攻撃」だという。 「攻撃は、児童精神科における最大の問題です」と、スタンフォード大学医学部の児童青少年精神科臨床サービス部長カール・ファインスタインは言う。子どもの問題行動を扱っているほかの専門家も同じ意見だ。フィラ

    ADHDと暴力性 - 井出草平の研究ノート
  • 香山リカ『うつで困ったときに開く本』のQ17に間違いがある - 井出草平の研究ノート

    うつで困ったときに開く (朝日新書) 作者: 香山リカ出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2009/12/11メディア: 新書購入: 3人 クリック: 15回この商品を含むブログ (9件) を見る Q&A形式でうつの疑問に答える。とても良いだと思ったが「Q17「セロトニン」の入った品をべた方がいいの?」に間違いがある。経口投与でセロトニンは増やすことができないと書かれているが、実際には可能である。香山の該当箇所は以下の記述である。 しかし実際には、葉酸やアミノ酸をちょっと口から摂っただけでは、それが脳内のセロトニンやその代謝経路に直接、何らかの影響を与えることは期待できない。口から入って消化管からうまく吸収され、血流に乗ったとしても、それは「脳血液関門」という誰にでもある体内バリアシステムに阻まれ、脳の中に移行することはできない。 ところが最近は、さらに手の込んだ解説がつ

  • 戸塚ヨットスクール 18歳入所者、飛び降り自殺か - 井出草平の研究ノート

    また戸塚ヨットスクールで自殺者がでたようだ。 戸塚ヨットスクール:18歳入所者、飛び降り自殺か 毎日新聞 2009年10月19日 12時39分 19日午前9時40分ごろ、愛知県美浜町北方の「戸塚ヨットスクール」の男性コーチから「人が3階から飛び降りた」と110番があった。県警半田署によると、同スクールの寮西側通路で入所者の女性(18)が倒れているのが見つかったといい、病院に搬送されたが死亡が確認された。自殺とみて調べている。女性は16日から入所していたという。 同署によると女性は直前、コーチ1人と別の入所女性1人の計3人で、地上3階建ての寮の屋上で布団を干していた。作業中に約1.5メートルのコンクリート製の屋上のへりを乗り越え、西側路上に転落したらしい。同スクールは戸塚宏校長が情緒障害児に効果があるとして76年に美浜町に開設したヨット訓練校。【福島祥】 http://mainichi.jp

    戸塚ヨットスクール 18歳入所者、飛び降り自殺か - 井出草平の研究ノート
    anomy
    anomy 2009/10/19
    世間に迷惑をかけるニート・犯罪者予備軍を合法的に処分する必要悪が戸塚ヨットスクールだ。これを否定するには障害学を学び、サラリーマン(有態に言えば社畜)を基準にした日本社会が間違いだと主張することだ。
  • アスペルガーが記述したアスペルガー症候群の暴力性 - 井出草平の研究ノート

    アスペルガー症候群の最初の報告者であるハンス・アスペルガー自身はアスペルガー症候群のネガティブな面かなり詳細に記述している。このエントリではそこに焦点を当ててみたい。 自閉症とアスペルガー症候群 作者: ウタ・フリス,冨田真紀出版社/メーカー: 東京書籍発売日: 1996/05メディア: 単行 クリック: 15回この商品を含むブログ (8件) を見る アスペルガーはアスペルガー症候群の子どもたちが学校でどのように生活しているかという点まで詳細に記述していて、そのなかでもいじめの記述はすべてのケースで出てくる。 自閉症の子供は、仲間と違っていて目立つというだけで、級友からのいじめや仲間はずれにあうことが多いことにも触れました。彼らの態度、話し方、そして何よりも異様な振る舞いが多いことが、嘲笑を呼び起こします。子供は概してそれに気づきやすく、性格のおかしさが目立つのを極めて正確に嘲りの標的と

    アスペルガーが記述したアスペルガー症候群の暴力性 - 井出草平の研究ノート
  • ロストジェネレーションは計量的に支持されない - 井出草平の研究ノート

    ロストジェネレーションというのは1973〜1982年生まれの世代のことを指す*1。景気の悪かった、いわゆる「失われた十年」に就職をしなければならなかった世代である。彼らは不景気により、正規雇用を得ることができず、割をったということである。2005年に景気回復があり、これ以降の世代は就職状況が良かったという認識から、狭間の世代がロストジェネレーション(ロスジェネ)と呼ばれている。 ロスジェネのうち先頭の1973年生まれの人は高卒で1992年、短大卒で1994年、大卒で1996年に就職している。一番後ろの1982年生まれの人は高卒で2001年、短大卒で2003年、大卒で2005年(就活は2004年)に就職した人である。 Wikipediaにはこのような解説がある。 この氷河期世代には、安定した職に就けず、派遣労働やフリーターといった社会保険の無い不安定労働者(プレカリアート)である者が非常に

    ロストジェネレーションは計量的に支持されない - 井出草平の研究ノート
  • アスペルガー症候群の予後は明るいと考えていたアスペルガー - 井出草平の研究ノート

    アスペルガー症候群を発見したアスペルガー自身は当初、この症候群の予後は明るいと考えていた。いろいろな論文で指摘されていることだが、メモとしてその部分を1944年の論文から抜き出し。 自閉症とアスペルガー症候群 作者: ウタ・フリス,冨田真紀出版社/メーカー: 東京書籍発売日: 1996/05メディア: 単行 クリック: 15回この商品を含むブログ (8件) を見る 大半の夥しい数のケースでは、抜群の職業上の成果が期待でき、これにより社会参加が実現します。能力ある自閉症の人々は高い地位に昇り、その人々でなければ成しえぬことがあるとさえ思えるような飛び抜けた成功を収められます。それはまるで、彼らは自分たちの欠陥を穴埋めする補償能力を備えているかのようです。その揺るがぬ決意とシャープな知的才能は、彼らの創意あふれる精神活動には欠くことのできない要素であり、特異な関心事に現れた頑固一徹さには限り

    アスペルガー症候群の予後は明るいと考えていたアスペルガー - 井出草平の研究ノート
  • 早期教育を受けた子はAD/HDや発達障害になる? - 井出草平の研究ノート

    「パパ、ママたちへの警鐘 早期教育で病んだ子どもたちが増えている」 『週刊朝日』2009年09月18日号 (記者:中釜由起子) http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/asahi-20090909-02/1.htm 『週刊朝日』に元北海道大学教授の澤口俊之氏の発言として以下のようなことが載っていた。 元北海道大学教授で、現在、人間性脳科学研究所所長の澤口俊之氏は言う。 「いちばん重要なのは、脳の発達パターンに合わせるということです。われわれの研究所で、0歳児から追跡調査を続けたところ、早期教育を受けた子は、1歳児でもキレやすく、6歳くらいになると、多動性傾向が非常に強く、注意力散漫であることがわかりました。 今、幼児教室や幼稚園などでなされているIQテスト教育などは、科学的根拠がないものが多い。子どもの脳は未分化で、乳幼児のころに教えたことが脳の

    早期教育を受けた子はAD/HDや発達障害になる? - 井出草平の研究ノート
    anomy
    anomy 2009/09/13
    澤口俊之自身が「HQプレスクール」なる怪しい早期教育教材を売っていた件について。http://www.mumumu.org/~viking/blog-wp/?p=154
  • AD/HDは境界性パーソナリティー障害のリスクファクターなのかもしれない - 井出草平の研究ノート

    田中聡「境界性パーソナリティ障害の形成メカニズム」『精神治療学』24(8)にAD/HDと境界性パーソナリティー障害の関係についての文献障害紹介があった。両者は関係があるという報告があるとのこと。 成人のAD/HDの37%に境界性パーソナリティー障害がみられたという報告がある。下記のAnckarsäterらの研究である。相互影響についての論考はされていない。 Anckarsäter H, Stahlberg O, Larson T, Hakansson C, Jutblad SB, Niklasson L, Nydén A, Wentz E, Westergren S, Cloninger CR, Gillberg C, Rastam M., The impact of ADHD and autism spectrum disorders on temperament, character,

    AD/HDは境界性パーソナリティー障害のリスクファクターなのかもしれない - 井出草平の研究ノート
  • AD/HD自体は問題ではなく、AD/HDに併存する反抗挑戦性障害が問題なのである - 井出草平の研究ノート

    AD/HDは他人へ迷惑をかけることはあまりない。人が困るということはあっても、回りが迷惑だということは稀かもしれない。そういう意味では、AD/HDは問題なのではなく、AD/HDに並存する反抗挑戦性障害(ODD)が問題なのだという見方はできるだろう。 原仁,2005 「思春期の行動の問題:Asperger症候群とADHD」 『小児科診療』 68(6) (803) pp.1087〜1092 ADHDの問題はODDの症状 ADHDの診断基準を精読するとわかるが,ADHDの症状は周囲への迷惑にはなるけれども,危害にまでは及ばない場合がほとんどである.たとえば,勝手にしゃべってうるさいかもしれないが,それを注意して言い争いになっていつも喧嘩になる訳ではない.勝手に動き回って危険であるが,ケガをするのは人であるなど.ADHDのある子どもでも,一定の距離を取って上手に付き合えば,決して嫌になる訳では

    AD/HD自体は問題ではなく、AD/HDに併存する反抗挑戦性障害が問題なのである - 井出草平の研究ノート
    anomy
    anomy 2009/08/22
    発達障害・AD(H)D=犯罪者予備軍の論拠の1つか。
  • 初等少年院の男子の8割がAD/HD - 井出草平の研究ノート

    悲しみの子どもたち―罪と病を背負って (集英社新書) 作者: 岡田尊司出版社/メーカー: 集英社発売日: 2005/05メディア: 新書購入: 5人 クリック: 59回この商品を含むブログ (16件) を見る このタイプは男子に多く、男子の初等少年院などでは八割がADHDに該当するともいわれる。比較的若年の男子非行少年では、ことに高い比率を占める。あまり養育環境に恵まれないケースがほとんどである。というのも、ADHDの多くは、適切かつ気長に対処すれば、年齢とともに落ち着いていくし、ADHDのもつ活動性、旺盛な好奇心、天真爛漫さは、大きな美質ともなるからだ。逆に、無理やり言うことを聞かそうとして乱暴に扱われると、当の暴れん坊になってしまうのである。 「男子の初等少年院などでは八割がADHDに該当する」という研究を読んだことがないので、探してみたいと思う。藤川洋子(2007)の家裁送致のデー

    初等少年院の男子の8割がAD/HD - 井出草平の研究ノート
    anomy
    anomy 2009/08/15
    残念ですが、空気の読める社畜・企業戦士を基準としたサラリーマン社会=日本社会では、ADHDは邪魔者と扱われていますし、それを前提にこの岡田さんの本は書かれています。
  • 発達障害を持った子どもたちのメンタルヘルスと特別支援教育についての感想 - 井出草平の研究ノート

    『こころの科学』LD・AD/HD特集号から品川裕香の論文。 LD・AD/HDなどの診断を受けた子どもたちのその後について取材をして、特別支援教育への提言を行っている。 リストカット、うつ、不登校、ひきこもりと言ったものの背後に発達障害があるということからはじまる。 品川裕香,2009, 「大人になるまで・大人になってから−−厳しい教育・社会の現状とその打開策−−」 『こころの科学』145号,79-84. AD/HDとアスペルガー症候群と診断された男子のインタビュー。 「僕はね、温室から寒風吹き荒ぶ南極大陸に放り出されたようなものだったんです。中一のときにADHDだのアスペルガー症候群だの言われて、それなりに丁寧な指導を受けてきたけれど、結局、理解してくれる人が誰もいない集団のなかではまったくのダメ人間だった。診断されていたり、診断名に応じた指導を受けたからといって、社会に適応できる力がつい

    発達障害を持った子どもたちのメンタルヘルスと特別支援教育についての感想 - 井出草平の研究ノート
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