非モテ人間は現代の被差別階級なのか? 異性を発情させるのがそんなに偉いのか? 文学を手がかりに、いっそ、非モテライフをエンジョイする方法を探っていこう! 今回のテキストは、“恋愛教の教祖”が青春時代に描いた非モテ女子高生の赤裸々告白! トレンディドラマ『東京ラブストーリー』の原作者にして数々の恋愛論をものしている“恋愛教の教祖”柴門ふみ。しばしば恋愛至上主義の元凶として目の敵にされることもある彼女ですが、80年代初頭に発表された『愛して 姫子さん』を読めばそうした評価は一変するかもしれません。彼女は非モテ女子の鬱屈を青年誌に叩きつけた、言ってみれば非モテ女子界のチャレンジャーだったのです。 主人公のブスでひねくれている女子高生の姫子。彼女はイケメンのスポーツマンと美女とのカップリングをくやしがるクラスメートたちに、学校における階級制度を説きます。「あたしたち高校生にとっては一クラス=一国