純度100%のSM変態なんだなあ。すごいぞギブソン。 メル・ギブソン監督のどぢんアクション「アポカリプト」を見て、つくづくそう思った。先日見た「ゾディアック」同様に、めちゃくちゃな鬼傑作であった。今年も洋画はかなりすごいことになっている。ネタバレ上等で書きます。 町山智浩氏をして「娯楽は100点 でも思想は0点」と言わしめた超問題作であり、たしかにマヤ文明に対する歴史解釈は素人の私でも変だとわかる(日本の歴史修正主義がどうのとか、そういうのが本当に瑣末に思えるほど、豪快大名舟盛りかつ男前な解釈を披露)が、これはもうメルの脳内ファンタジー物語だとわりきってしまえば、これほどごきげんなエンターテイメントはない。お子様ランチみたいな安全安心演出ばかりのハリウッド映画で、ガツンとアダルティで野郎ダイナミズムに溢れ、現代人にはショッキングなほど野蛮&残酷な暴力が展開される。暴力グルメの私もうなる3つ