邦画支えたピンクの歴史 東京・渋谷で特集上映2009年2月20日 印刷 ソーシャルブックマーク 60年代から現在までのピンク映画42本を集めた「WE ARE THE PINK SCHOOL! 日本性愛映画史1965―2008」が28日から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで始まる。日本独特の映画文化を通史的に見る試み。ファンはもちろん、女性や映画作家志望の若者にも見てほしいという。 独立系映画会社の成人映画がピンク映画と呼ばれるようになったのは60年代半ば。低予算と早撮りという条件の下、作り手たちは性描写とドラマ性の両立にしのぎを削った。今年の米アカデミー賞外国語映画賞候補作「おくりびと」の滝田洋二郎や、周防正行、黒沢清、瀬々敬久、廣木隆一など、ピンク映画で修業し、日本映画界を支える存在となった監督は多い。 特集では、ピンク映画の発展の軌跡を、各年代の主要監督の作品を通して振り返る。