2009年6月23日のブックマーク (2件)

  • ニーナ・サドゥール「空のかなたの坊や」(「新潮」6月号) - ベヘモット記

    訳者の沼野恭子によれば、ニーナ・サドゥールは「ロシアで最も謎めいた作家」と目され、ゴーゴリの『死せる魂』を下敷きにした戯曲も書いているとのこと。「坊や」も『鼻』『外套』のようなどたばた喜劇だが、それら以上に捉えどころがない奇想と思索に充ちている。「厄介な国」ロシアを舞台とし、宇宙飛行士ユーリイ・ガガーリンや、国を統治する「腹黒い」老人ブレジネフなど実在の人物を登場させるのも、奇想をリアリズムで裏打ちするための接着芯みたいなもの。 物語はガガーリンの母親を自称する語り手と、彼女が暮らす共同アパートの住人の狂騒的なやりとりで構成されている。彼女は色鮮やかな魚やバラの造花を眺めながら平穏に生きていたが、カフカス人の無茶な訴えを市議会が認めたことで、アル中の庭番とともに住まいを追い出されるはめに……というのが表面的なあらすじだが、彼女を含めどの人物も頭がいかれているとしか思えず、言動を信用できない

    ニーナ・サドゥール「空のかなたの坊や」(「新潮」6月号) - ベヘモット記
    anutpanna
    anutpanna 2009/06/23
  • 映画館の中の人は融通が利かないというのは確かにある - 没個性テーマパーク

    映画, 日記, はてな 新着ダイアリーを眺めていたら「トランスフォーマー:リベンジ」の映画評が載っていて、興味深く読んでいたのだけど、映画評よりも後半の話が気になってしまった。 丁度僕も似たような経験をしたことがあるので、それについて書いておこうと思う。 ひとつだけ違うのは、僕は映画館側の人間なので、同じような事象に対してどういった対応を取ったか、というお話し。ボクはこの「トランスフォーマー/リベンジ」を吉祥寺の駅前にある映画館のオールナイト上映の初回で見た。夜の9時50分スタートで終わるのが12時30くらい。30分ほど早くに劇場について出入り口脇のベンチで前回終了を待っていると、入り口で劇場係員とお父さん、お母さんに高校生くらいの青年のインド人らしき家族が話している。聞くとはなく聞こえてきた話に、ほとほとウンザリさせられた。青年の年を聞き「17歳」だというと、係員が「都の条例で12時を越

    anutpanna
    anutpanna 2009/06/23
    映画館で働いていた者として非常によくわかる。