ハチの巣は、なぜ六角形なの?ミツバチはなぜ、わざわざ六角形の部屋をつくるのでしょうか? 人間の感覚で考えると、四角い部屋のほうがつくりやすそうなので、そんな疑問が湧いてきたりもします。 しかしこの問題の背景には、ハチならではの「経済学」が隠されているのだといいます。 ハチの部屋は、いうまでもなくハチミツをためたり、幼虫を育てたりするために使われるスペース。 広ければたくさんのハチミツをためることができ、幼虫にとっても住みやすいのですから、なるべく広いに越したことはありません。 とはいえ巣づくりは、ハチにとって大変な労力を必要とする作業。なぜならハチの巣は、ハチミツからできる蜜蝋(みつろう)というものを使ってつくられるから。 蜜蝋は、働きバチが食べたハチミツを原料として働きバチの体内でつくられ、腹部にある蝋分泌腺から汗のように出てくるもの。 働きバチはその蜜蝋を足で伸ばして巣の壁をつくってい