自分の脳がコンピュータとつながり、意思だけでコンピュータを操作したり、コンピュータによって脳機能を操作する。サイエンスフィクションのような話だが、すでに技術は存在しており、現在欧米の企業/スタートアップでは、実用化に向けた動きが加速しつつある。 欧米メディアが関心を寄せる1社が、テスラのイーロン・マスクCEOが2016年に設立したNeuralink社(ニューラリンク)だ。 2020年8月末、マスクCEOはニューラリンクが開発している技術を披露するイベントを開催。そこでは、脳派を読み取る微小デバイスが頭に埋め込まれた豚と、その豚の脳派をリアルタイムでモニタリングする様子が公開された。 これらの技術は「ブレイン・マシン・インターフェイス(BMI)」と呼ばれるもの。 マスクCEOの知名度やパフォーマンスも手伝い、BMI領域ではニューラリンク社の名が広く知られるようになっている。 しかしこの領域で