京都府警や京都市消防局によると、アニメスタジオ放火火災の死者計33人の他に、現場に取り残された人はいない。
その日の夜、ホステスのA子はボックス席につき、お客の中年男性と一緒に盛り上がっていた。 その客は今までにも2、3回この店に来たことがあった。今では立派な御馴染みさんである。 地上7階にあるアルバイトサロン「プレイタウン」でのことである。 プレイタウンの週末の夜は盛り上がる。週休二日制など夢のまた夢という時代、土曜の夜は仕事帰りのサラリーマンたちで賑わうのだった。 ステージ上では、この日最後のショウが終わったところだった。バンドマンと踊り子が、拍手を受けながらいったん舞台の奥へと引っ込んでいく――。 だがプレイタウンの人々にとってはまだまだ宵の口である。この後にもバンドの演奏は続き、プレイタウンの夜は更に盛り上がる、はずだった。 時刻は22時40分のことである。ふと、バンドマンの演奏が止まった。 それと併せて、店内もどことなく奇妙な雰囲気に包まれる。ステージの近くのキッチンあたりで、数名の人
ここまで当「事故災害研究室」では、主として20世紀の日本の火災事例をご紹介してきた。それもいよいよここで一区切りである。 今回書き記す歌舞伎町・明星56ビル火災が発生したのは2001年のこと。長崎屋火災からすでに10年以上が経過し、火災による大量死などというものはほとんど見受けられなくなった時代である。 輝かしき新世紀。そう、この頃になると、大規模施設での大火災事故などというしゃらくさいものは日本国内では根絶されていたと言ってもいい。これはひとえに、法律の整備とその徹底した運用の賜物である。何百人もの火災死者という尊い犠牲を払って掴み取った、法治国家の勝利だった。 だが、そんな勝利の凱歌に冷や水を浴びせたのがこの新宿歌舞伎町で起きた火災だった。 この火災は、起きた出来事とその結果だけを見れば、それまでの火災と大した違いはないように思える。だがやはり、いま改めて火災の歴史の中で振り返ってみる
京都市伏見区にあるアニメーション製作会社のスタジオが男に放火された事件で警察によりますと33人の死亡が確認されたということです。また35人がけがをして病院に搬送されたということです。火をつけたのは41歳の男とみられ、警察が放火の疑いで調べています。 消防車30台が出て消火にあたった結果、出火から5時間近くがたった午後3時すぎに火はほぼ消し止められました。 出火当時、建物には従業員など70人余りがいたとみられていて、警察によりますと、33人の死亡が確認されたということです。 男性が12人、女性が20人で1人は性別が不明だということです。また35人が病院に搬送されました。 このうち17人は重傷で、16人が入院して手当てを受けているということです。 消防によりますと建物内の救助活動は終了し、取り残されている人はいないということです。 一方、放火した男は現場から逃走しましたが、100メートルほど離
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