「ワインの味と価格は比例する」と思われている方も多いと思います。本コラムで紹介しているプレミアムワイン(ファインワイン、高級ワイン)は、1本数万円から数十万円もするもので、どれもおいしいワインばかりです。もちろん安くておいしいワインもたくさんありますが、一般的には、価格が高いワインは質が高く、質が高いワインは価格も高いという傾向があるといっていいでしょう。 とはいえ、非常に高価なものなのにも関わらず、価格ほどの満足感が得られないワインも存在します。読者の中にはそんな経験をされた方もいるのではないでしょうか。超高級ワインになると、その時の経済状況やブランド価値、それに希少性などで価格が大きく左右されるため、高いからおいしいとは言いにくくなります。このため、「味と価格が比例する」と単純に言えないこともあるのです。難しいところですが、だからこそワイン収集は面白いのです。 連載の第一回で、ワインは