いち男性として男社会の中で育つと、こう思わされることが多い。 「男って、いろいろ社会から許されてるなー」 何かにつけて「男だからしょうがない」「男はそういう生き物だ」「男らしさを忘れなければいい」など、しくじってもある程度免罪されるような言葉をかけられる機会がたくさんあるのだ。 その「しくじり」が単にちょっとしたポカであれば問題ないのだが、女性を傷つけるような行いでもそういう言葉で「なあなあ」にされる。 さらに言うと、失敗をしてもやり直せる社会なこと自体はすごく良いのだけれど、別にやり直せるきっかけが「男だから」である必要はない。なのに「男だから、失敗してもいいのだ」的な物言いで社会から許される。そして逆に、女性は「女だから」「女なのに」という理由付けでとがめられる。 僕たち男性は、そういう世界をずっと見て育ってきている。 その「世界」に対して「嫌だな」と思うかどうかは結局その男性の性格や