謎多いニホンオオカミの素性がわかってきた。 ニホンオオカミは、日本列島(本州、九州、四国)に生息し、100~120年前に絶滅した(最後に確認されたのは、1905年奈良県の東吉野)。これまで大陸に住むハイイロオオカミの亜種とされていたが、詳しい系統はわかっていなかった。 総合研究大学院大学(神奈川)を中心とする研究チームは、各地の標本から9頭のニホンオオカミの遺伝子情報を取り出して解析し、他種のオオカミやイヌ属の動物と比べた研究が「bioRxiv」に発表された。 The Japanese wolf is most closely related to modern dogs and its ancestral genome has been widely inherited by dogs throughout East Eurasia それによると、ニホンオオカミは他のオオカミとは遺伝的に