空中に海水を吹き出す船舶の利用で温暖化対策費用が何十億ドルも節約できて、かつ化石燃料の利用も続行可能となるかもしれない。 「マリン・クラウド・ホワイトニング」と呼ばれる水蒸気で太陽光を反射させて地球を冷やす方法は、二酸化酸素(CO2)を削減するより2000倍も費用対効果が高いという調査結果がこのほど発表された。デンマークのコペンハーゲン・ビジネススクールの非常勤教授で「環境危機をあおってはいけない−地球環境のホントの実態」の著者、ビョルン・ロンボルグ氏率いるシンクタンク、コペンハーゲン・コンセンサス・センター(CCC)が行った調査。 世界中でさまざまな地球温暖化対策が考案されるなか、クラウド・ホワイトニングや海洋への鉄散布による植物プランクトンの増殖、屋根を白く塗って太陽熱を反射させるといった地球工学的な手法に一部の政治家が注目している。 現状のCO2削減の大半は風力・太陽エネルギーを利用