近畿大農学部(奈良市)の学生食堂で1日、同学部で開発された「ウナギ味のナマズ」を使った丼300食が限定販売された。 11月に開催される学部祭のプレイベント。学内での販売は初めてで、食堂前には学生たちの行列ができた。 絶滅が危惧されるウナギに代わる食材として、有路昌彦教授が6年かけて飼育方法を開発。材料費などに1食2000円ほどかかるというが、この日は学生向けに、かば焼き3、4切れを乗せて200円(税込み)で提供。ご飯にも同学部の技術を生かした栄養価の高い米を使った。 3年の学生(20)は「味も食感もウナギそのもの。想像していたよりずっとおいしい」。プレイベントを企画した3年生(20)は「有名になった『近大マグロ』に続くブランドとして、学内で開発された優れた技術を広めていきたい」と話していた。