魚沼市の豪雪災害対策本部は8日、旧入広瀬村内で2〜5日にあった陸上自衛隊第12旅団(群馬県)による除雪活動について、「市と自衛隊との考え方が若干異なり、今後は救援態勢のすみ分けが必要となる」などと総括した。自衛隊活動は学校や道路など公的施設の除雪が中心で、私的財産となる一般住宅には立ち入らない内部基準があり、救援活動に限界があった。(服部誠一) ◇ 標高約370メートルの旧入広瀬村の芋鞘(いも・ざや)地区。上り坂が続く県道沿いに、70歳以上がほとんどだという21世帯の家が点在する。佐藤武司さん(78)の築約50年ほどの古い木造2階建て住宅は、高さ5メートルの雪の壁に囲まれていた。 雪壁は沢水で溶かし、スコップで掘る。妻(78)と2人の連日の作業だ。高台に見える留守中の人家は、自衛隊が入広瀬に入っていた4日、雪の重みで倒壊した。佐藤さんは「自分の家は自分で守る。そういう仕組みだと思って