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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (36)

  • 地図の物語:起伏表現はこうして進化した

    1988年11月号のナショナル ジオグラフィック英語版に付録として同梱されたエベレストの地図。(NATIONAL GEOGRAPHIC MAP) 絶景で有名なスポットが、まっ平らな大地だということはあまりない。そそり立つヒマラヤの山々から、大地が深く刻まれた米国のグランドキャニオンまで、並外れて美しいとされる地形には高低差がある場合が多い。平面に地図を描く人たちにとって、とりわけやっかいなのがこうした場所だ。(参考記事:「傷つけられるグランドキャニオン」) 地図上に起伏を表現する技法は、その多くがコンピューターのなかった時代に、人々の試行錯誤の末に生み出された。 現存する世界最古級の地図の一つは、4000年以上前のメソポタミアで作られたもので、土器の板の表面に刻まれており、山々は小さな半円形を連ねて表現されている。その後長い間、地図技法に大きな進歩は見られなかった。 ルネサンス期になると、

    地図の物語:起伏表現はこうして進化した
    arajin
    arajin 2016/09/26
    「トム・パターソン氏が製作したグレイシャー国立公園の地図の一部。(MAP BY TOM PATTERSON, NATIONAL PARK SERVICE)」美しい。
  • 3月5日に小惑星が地球スレスレを通過、NASAが発表

    小惑星2013 TX68は、一部の人工衛星よりも地球に近いところをかすめるかもしれない。(PHOTOGRAPH BY ESA/NASA) 小惑星が地球に接近している。地球へ衝突することはまずないが、かなりスレスレのところを通過しそうだ。(参考記事:「標的は地球?小天体接近」) NASAの発表によれば、小惑星2013 TX68は米国時間の3月5日に地球をフライバイ(接近通過)する。推定されている最接近時の距離は、静止軌道衛星の高度の約半分である1万7000キロから、月までの距離の35倍ほどの1400万キロと大きな幅がある。 これはデータが十分にないためだ。2013 TX68が観測されたのは、米アリゾナ州で実施中の地球近傍天体観測プロジェクト「カタリナ・スカイサーベイ」が、2013年に初めて見つけた時の一度きり。当時、科学者たちはこの小惑星についてのデータをわずか3日間しか収集できなかった。3

    3月5日に小惑星が地球スレスレを通過、NASAが発表
  • 第4回 なぜ霊長類はまた3色型色覚を獲得したのか

    霊長類は教科書的に言っても、視覚の動物であるというふうに昔から言われている。発達した視覚システムが霊長類の大きな特徴だ、と。 眼球が正面を向いていて立体視ができるとか、視細胞の密度が高くて、空間解像度が高い(デジカメでいうと、画素が多い)とか、さらには3色型色覚。 前回は、魚類の色覚の話で、ゼブラフィッシュは4色型色覚を持つのみならず、水面方向と正面や水底方向で、網膜上に違うセンサーのセットを持っていることを知った。

    第4回 なぜ霊長類はまた3色型色覚を獲得したのか
    arajin
    arajin 2016/02/06
    「視覚の動物である霊長類は、失った緑のオプシンを、赤のオプシンを変異させることで、また、青のオプシンは、紫外線オプシンを青方面にスライドすることで、RGBの色空間を得た。」
  • 日本で違法な象牙取引が横行、覆面調査でも確認

    契約などに使われる印鑑の材料。1989年に象牙取引が世界的に禁止された時点で、象牙印鑑の需要により日は世界最大の象牙輸入国だった。(PHOTOGRAPH BY SHUJI KAJIYAMA, ASSOCIATED PRESS) 中国の象牙需要が闇市場を拡大させ、毎年数万頭のゾウが違法に殺されるようになる以前、活発な象牙取引を後押ししていたのは日の印鑑市場だった。契約書などに押す、人だと示す判である。(参考記事:「象牙と信仰 密輸象牙はこうして使われる」) 日では少なくとも千年にわたり、さまざまな素材で印鑑が作られてきた。20世紀初めには水牛の角、木、水晶といった印材が大半だったが、1950年代以降の日の経済成長に伴い、象牙の印鑑の人気が高まった。ケニアに拠点を置く調査保護団体「セーブ・ジ・エレファント(STE)」の報告によれば、1980年には、日で使用された象牙の総重量のうち5

    日本で違法な象牙取引が横行、覆面調査でも確認
    arajin
    arajin 2015/12/15
    ぞうげの印鑑なんか、いらない。というか、印鑑いらない。
  • 冥王星に信じがたい5つの新事実発覚

    冥王星の山々や氷の平原や谷が日没の光にほのかに輝き、かすんだ空も光を放っている。(PHOTOGRAPH BY NASA/JHUAPL/SWRI) 冥王星はきわめて小さな天体だが、流れる氷河、興味深いくぼみのある領域、かすんだ空、多くの色を持つ風景など、信じられないほど多様な特徴が見られる。溶岩ではなく氷を噴き出す「氷の火山」や氷に浮かぶ山々があり、さらに衛星は予想もつかない動きをしているようだ。(参考記事:「冥王星“接近通過”をめぐる10の疑問に答える」) 2015年7月に冥王星へのフライバイを成功させたNASAの探査機「ニューホライズンズ」の科学者チームは、11月9日、米国天文学会惑星科学部会の年次総会で新たな観測結果を発表した。観測データが示す冥王星は、事前の予想とは全く異なる天体だった。(参考記事:「冥王星の三つの事前想像図」) ニューホライズンズの主任研究者であるアラン・スターン氏

    冥王星に信じがたい5つの新事実発覚
  • 第2回 体内時計25時間はウソだった! | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所の三島和夫部長は、秋田県で育ち、秋田大学医学部に進んだ。 秋田県は冬にどんよりした天気が続く地方で、日で一番日照時間が短いそうだ。伝統的に過眠や睡眠リズムの異常を生じることの多い冬季うつ病が多く、秋田の大学病院時代にも多くの患者を診察していた。また直属の指導医が、有名な睡眠医学の教授だったということもあり、最初から「睡眠」をテーマにする路線に乗っていたともいえる。 そんな三島さんが、ある時、アメリカのカリフォルニア、スタンフォード大学に籍を移した時期があり、その時にカルチャーショックを受けたという。どんよりした秋田と比べると、カリフォルニアは空が青い! 「飛行機から降りたとたんに、空が青いこと!いまだかつてあんなに青い空は見たことなくてですね、冬にみんなホットパンツでジョギングとかしてますからね。当にカルチャーショック。1年の5カ月くらいは暗

    arajin
    arajin 2015/10/18
    「「体内時計の1日の周期の平均は、実は24時間10分で、24時間にかなり近いんです。ただ、これも平均より長い人も短い人もいて、やはり正規分布しています。」遺伝子で決まっているらしい。
  • 1kgの定義、原器から「原子の数」へ | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    このシリコン球は何個の原子からできているのだろう?その答えからキログラムの新しい定義が決まるかもしれない。(PHOTOGRAPH BY JULIAN STRATENSCHULTE, DPA/CORBIS) フランスのセーブルにある国際度量衡局(BIPM)には、直径・高さともに約39mmの円柱状の金属塊が厳重に保管されている。100年以上にわたり全世界の質量の基準になっている「国際キログラム原器」だ。 キログラム原器は白金とイリジウムの合金でできている。国際単位系の基単位を定義するために現在も使われている唯一の人工基準器だ。国際単位系は基礎物理定数による再定義が進んでいる。例えばメートルの場合、もともと合金製のメートル原器で定義されていたが、1983年に、299,792,458分の1秒間に光が真空中を進む距離として再定義されている。 世界各国の科学者たちは、キログラムについても時代遅れの定

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  • 冥王星の衛星カロンに謎の黒い領域

    冥王星の最大の衛星カロンの極地方の暗さとひび割れた表面は、ニューホライズンズの研究チームを驚かせた。(PHOTOGRAPH BY NASA-JHUAPL-SWRI) NASAの探査機「ニューホライズンズ」が冥王星に最接近した際に撮影した画像の一部が公開された。 冥王星の赤道付近を撮影した画像からは、まだ地質活動があるように見える地表と、高さ3500mほどの氷の山々が見てとれる。この氷は、メタンや窒素ではなく水が凍ったものだ。冥王星の5つの衛星についても、ひときわ大きい衛星カロンの詳細な画像と、小さな衛星ヒドラの最初の画像が公開された。一連の写真は、氷の天体に関するこれまでの理解に早くも疑問を投げかけている。「冥王星系のすばらしさに驚嘆しました」と、ニューホライズンズの主任研究者アラン・スターン氏は語る。 7月14日、ニューホライズンズは冥王星系を猛スピードでフライバイ(接近通過)し、最接近

    冥王星の衛星カロンに謎の黒い領域
  • 金星で複数の火山が噴火、探査機が間近で初観測

    分厚い雲と460℃もの表面温度がこれまで研究を大きく阻んできた金星だが、最近の研究で主要な謎の1つが解明された。今回の発見は、地球の成り立ちを理解するのにも貢献しそうだ。 欧州宇宙機関(ESA)の金星探査機「ビーナス・エクスプレス」のデータから、金星が今も活発な地質活動を続けている新たな証拠が得られた。複数の火山が噴火し、温度が815℃を超えているところもあるという。ビーナス・エクスプレスは8年余りにわたって金星を周回し、昨年12月にミッションを終えていた。(参考記事:「ビーナス・エクスプレス、大気圏に突入」) 今回の研究成果は「Geophysical Research Letters」誌に掲載された。論文の共著者で、米ブラウン大学の惑星学者ジェームズ・ヘッド氏は「実に刺激的なデータです」と話す。ヘッド氏は金星を「地球の『悪魔の双子』」と呼ぶ。組成、大きさ、そして火山活動の可能性があるとい

    金星で複数の火山が噴火、探査機が間近で初観測
    arajin
    arajin 2015/06/29
    「欧州宇宙機関(ESA)の金星探査機「ビーナス・エクスプレス」のデータから、金星が今も活発な地質活動を続けている新たな証拠が得られた。複数の火山が噴火し、温度が815℃を超えているところもあるという。」
  • 4代前にネアンデルタール人の親、初期人類で判明

    槍を持つネアンデルタール人女性の模型。現生人類とネアンデルタール人はかつて欧州で一緒に暮らし、性交渉も行っていた。(Photograph by Joe McNally, National Geographic) 3万7000〜4万2000年前、現在のルーマニアがある地域に暮らしていたある現生人類の男性に、わずか4世代前にネアンデルタール人の祖先がいた。つまりこのネアンデルタール人は、男性の高祖父か高祖母(祖父母の祖父母)だ。 現代人にネアンデルタール人の血――より正確に言えば、ネアンデルタール人のDNAの痕跡――が見られることは、少なくとも5年ほど前からわかっていた。ただし絶滅してしまったネアンデルタール人と、我々の祖先がいつどこで交わったのかはこれまで謎だった。だが先日、ネアンデルタール人のDNAがかつてないほど高い割合で含まれる現生人類の骨が見つかったという論文が、科学誌『ネイチャー』

    4代前にネアンデルタール人の親、初期人類で判明
  • 研究報告:「温暖化は停滞」に反論

    干上がったコロラド川デルタに打ち捨てられたボートが、長い影を落としている。全世界の海と陸の温度を分析し直した結果、温暖化は停滞していないことが明らかになった。(PHOTOGRAPH BY PETE MCBRIDE, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は2013年、地球温暖化は停滞しているとする報告書を発表した。温室効果ガスが増加しているにもかかわらず温度上昇が停滞しているという「ハイエイタス現象」に科学者は頭を悩ませ、気候変動など起きていないと主張する人々は気を良くしていた。 ところが先週、温度上昇の停滞は不適切なデータにもとづく錯覚であり、この15年間、地球温暖化は停滞していなかったとする調査結果を、米国海洋大気庁(NOAA)の科学者が「サイエンス」誌に報告した。 NOAAのチームは、世界各地の陸上や、船あるいは海上

    研究報告:「温暖化は停滞」に反論
    arajin
    arajin 2015/06/12
    「データ補正で変わる結果 」
  • 21年後に巨大ブラックホールが衝突へ

    NASAのNuSTAR望遠鏡が撮影した衝突する2つの銀河。どちらの銀河も中心部に巨大なブラックホールがあるので、近い将来、ブラックホールどうしが激しい衝突を起こして、重力波を送り出すはずだ。(PHOTOGRAPH BY NASA/JPL-CALTECH/GSFC) 天文学者が想像する宇宙で最も激しい衝突現象は、2つの巨大ブラックホールどうしの衝突だ。この現象が目撃されたことはまだないが、このほど『アストロフィジカル・ジャーナル・レターズ(Astrophysical Journal Letters)』誌に掲載された論文によると、近いうちに見ることができるかもしれない。 論文を執筆した米メリーランド大学の天文学者ティンティン・リュー氏らは、宇宙の端近くで周期的に増減する光が、2つの巨大なブラックホールの存在を知らせていると主張する。ブラックホールの質量は合わせて恒星100億個分にもなり、お互い

    21年後に巨大ブラックホールが衝突へ
    arajin
    arajin 2015/04/27
    「カリフォルニア工科大学の理論家マシュー・グレアム氏は、「彼らと同じ方法で分析すれば、私たちのクエーサーではわずか5年後にブラックホールの衝突が起こることになります。」
  • 小鳥が自ら腸を吸収し3日間飛び続けることが判明

    ズグロアメリカムシクイのオス。体重12グラムほどの体で、秋の渡りのシーズンにはノンストップで何千キロも飛び続ける。(Photograph by Robert Royse) 出発前に、まず体重を増やして腸を除去し、3日3晩事も取らず眠ってもいけない。もしそんな旅行があったとしたらどうだろう? ズグロアメリカムシクイは、毎年秋にそれをやってのける。 体重がわずか12グラムしかない極小の渡り鳥ズグロアメリカムシクイは、秋になるとカナダ北東部から南米へ渡って行く。そのルートはこれまで知られていなかったが、3月31日付けの科学誌「Biology Letters」に発表された論文によると、鳥たちは大西洋上空をノンストップで移動していることが明らかになった。 2013年秋の渡りのシーズンに、海上のルートを明らかにするため、生態学者らは軽量の追跡装置を5羽のズグロアメリカムシクイに取り付けた。 マサチュ

    小鳥が自ら腸を吸収し3日間飛び続けることが判明
    arajin
    arajin 2015/04/03
    「次に、余分な体重を落とすため、旅に必要のない腸などの内臓を自ら吸収してしまう。そして脂肪、羽、筋肉だけになった鳥はいよいよ貿易風に乗って南の国を目指して飛び立つ。 」
  • 木星は「壊し屋」だった、太陽系形成過程に新説

    初期の太陽系で起こった惑星同士の衝突(想像図)。太陽の近くを回っていた、木星よりも小さな地球型惑星は粉々に砕けてしまった。(Illustration by NASA/JPL-Caltech) まるで建物を解体する巨大な鉄球のように、数10億年前、木星は内部太陽系(現在、地球や火星といった岩石惑星がある太陽に近いエリア)を大移動し、地球に似た生まれたての惑星を粉々に砕いていたという新説が発表された。 なぜ私たちの太陽系は、他の惑星系と大きく違うのか。3月23日に学術誌「米国科学アカデミー紀要」(Proceedings of the National Academy of Sciences)に掲載された画期的な発見により、この長年の謎の解明に一歩近付けるかもしれない。 少なくともこの銀河系では、地球よりも大きな惑星が恒星のかなり近くを周回しているのが惑星系の標準的な姿らしい。ところが太陽系では

    木星は「壊し屋」だった、太陽系形成過程に新説
  • 第3回 太陽嵐で大規模停電が起きるわけ

    さんは、現在、「宇宙天気予報」を行う研究室の研究マネージャーであるわけだが、もともとは、大学で人工衛星を使ったオーロラの研究をしていたという。オーロラといえば、極域で見られる夜空の一大ページェントであり、地球上でもっとも幻想的な現象の一つだろう。 しかし、長さんは、オーロラの研究の中で、太陽活動と宇宙環境の関係に関心を移していく。 「実はオーロラ現象のもとになっているのがやっぱり太陽活動なわけです。しかもその太陽活動によって電離層や磁気圏が乱れたりとか、実際に衛星が壊れたりするということがわかってきまして、その方面の研究に進みたいと思ったわけです」 というわけで、オーロラ研究から発した長さんの研究領域は、今は地球の磁場に捉えられた高エネルギーの電子や陽子からなる帯状の構造、放射線帯(ヴァン・アレン帯)に移っているという。「宇宙天気予報」の中で、地上に直接影響を与える「磁気嵐」にも関

    arajin
    arajin 2014/07/28
    「1989年3月、カナダのケベック州で、地磁気の乱れによる誘導電流で大停電が起きた。」「日本は、北米やヨーロッパよりも磁気的な緯度が低いので、送電線への影響は相対的に小さいと考えられています」
  • 第1回 代替現実でいともたやすく現実は崩壊する

    奇妙な体験をした。 白日夢と現実の境目を、行ったり来たりするかのような。 その体験には演出者がいて、工学という魔法の杖で、ぼくに術をかけた。 演出者である魔術師は、埼玉県和光市にある理化学研究所脳科学総合研究センターの適応知性研究チーム・藤井直敬チームリーダー。 先端の脳科学研究室が並ぶ建物の中で、撮影スタジオ風の小部屋にぼくを導き、いわゆるHMD(ヘッドマウントディプレイ)とヘッドフォンからなる装置を差し出した。それを装着した後、ぼくの目に見えるものはディスプレイから、耳に聞こえてくるものはヘッドフォンから、それぞれ与えられることとなった。