地面のダニを退治する自走式ロボット 2006年3月 2日 コメント: トラックバック (0) Prachi Patel-Predd 2006年03月02日 春はそこまでやってきている。つまり、子どもが外で遊ぶ機会が増え、親はライム病[マダニにより媒介され、関節痛、心臓・神経系の障害などを発症する全身性疾患]を媒介するダニにわが子が刺されないかと心配しはじめる季節が巡ってきたということになる。だが恐れることはない。ここに、デニムのスカートをはいて庭のダニをおびき寄せ退治するロボットがいる。 バージニア士官学校で工学を専攻する3人の学部生が設計したダニ退治ロボット(写真)は、殺虫剤を染み込ませたデニム地の垂れ布にダニを集めて駆除できる。 「屋外でテストを実施し、ロボットを走らせて、どうなるか様子を見た」と、研究チームのジャスティン・ウルフさんは話す。前もって放しておいた「75匹のダニのうち72
脳や脊髄にインプラント、神経障害を治療(上) 2006年3月 2日 コメント: トラックバック (0) AP通信 2006年03月02日 ミネソタ州セントルイスパーク発――ミネソタ州クーンラピッズに住むドン・フォーク氏(52歳)は、右腕を頭の上まで伸ばしてみせながら、これまで朝になるとどうしようもなく手が震えるせいで、無理やり目醒めさせられていた様子を示してみせた。フォーク氏の頭には、医師によって2本のワイヤーが脳に深く埋め込まれたことを示すかすかな傷跡がある。 手の震えは、パーキンソン病の進行につれてフォーク氏を悩ませていた多くの困難な症状のうちのたった一例だ。フォーク氏はひげを剃ったり、歩いたりすることも難しかった。薬の副作用で、頭が急に引きつるように動くため、教会では人目が気になった。 「パーキンソン病で本当につらいのは毎日の生活だ」とフォーク氏は述べる。 フォーク氏は昨年5月、『ニ
若者たちの「サイバーな秘密空間」が問題化(3) 2006年3月 3日 コメント: トラックバック (0) Kevin Poulsen 2006年03月03日 (3/2から続く) 生徒たちのマイスペース上の記載を問題にした事件の多くで、間違った行動に出ているのは明らかに大人の側だ。「ティンカー対デモイン独立コミュニティー学区」裁判において1969年に下された最高裁判決では、「教室での学習を著しく混乱させるか、重大な混乱を招く、あるいは他人の権利を侵害しない限り」公立学校においては生徒が校内で行なう言論であっても合衆国憲法修正第1条(言論の自由)の保護を受けるとの判断を示している。 また、生徒の校外での言動が学校に影響を与えるものだった場合でも、この最高裁の判断を適用し、学校に批判的な内容を述べただけでは、卑語を使っていた場合でも、「重大な混乱」にはあたらないとする判断が、これまでに複数の下級
「独り者」に優しい日本の社会(上) 2006年3月 3日 コメント: トラックバック (0) Momus 2006年03月03日 今年はバレンタインデーのことなどすっかり忘れていた。滞在先の大阪で郵便局に行き、窓口の職員にちょっとした贈り物――ミニチュアの赤い郵便ポスト――をもらうまでは。 企業のキューピッドが顧客の心に愛の矢を打ち込むようなこの光景は、コンビニエンスストアでも繰り返された。買い物の後で箱を差し出され、くじの付いたキャンディーを選んでくださいと言われたのだ。私は、こうした優しさに励まされたと同時に、個人ではなく公共機関や企業が愛を告白していることを面白いと感じた。 私は、誰かに励ましてもらう必要があったわけではないし、バレンタインデーだからといって特別何かをする必要もなかった。恋人のいる人間として、私は聖バレンタインには毎日敬意を払っていたいと思っている。2月14日の私のブ
バーチャル人間『サントス』、製品開発で活躍 2006年2月27日 コメント: トラックバック (0) John Hudson 2006年02月27日 「デジタル人間」。この言葉が喚起するイメージといえば、米インダストリアル・ライト&マジック社や米ピクサー・アニメーション・スタジオ社のような制作会社が、次なる大ヒット映画のために創造するポリゴンのキャラクターといったところか。だがこの技術は、映画館で観客の目を楽しませるだけでは終わらない。その一例が『サントス(画像)』だ。 バーチャルな空間で存在するデジタル人間のサントスは、企業の大幅な経費削減を実現したり、兵士の救命に役立つ可能性を秘めている。 サントスは、アイオワ大学が進めている『バーチャル兵士研究』(VSR)プログラムの産物で、モーション・キャプチャーのデータと組み合わせたアルゴリズムを用いて開発された。ワイヤー・フレームの骨格から筋肉
NASAミッションで活躍した素材『エアロゲル』とは(上) 2006年2月27日 コメント: トラックバック (0) Dylan Tweney 2006年02月27日 真空の宇宙空間を秒速6キロメートルで飛んでいる彗星の粒子を――傷つけたり、破壊したりすることなく――数個採集したいとき、どのような方法を取ればいいだろうか。 まさにこの課題に直面した米航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所(JPL)の科学者たちは『エアロゲル(写真)』に注目した。エアロゲルは化学的にはガラスと同じだが、非常に軽い多孔質材料で、空気よりも少しだけ重い。 エアロゲルは知られている限り最も軽量の固体だ。また、地球上で最も絶縁性が高く、最も多孔質のほとんど透明の素材でもある。NASAとJPLによって打ち上げられ、地球に最近帰還した探査機『スターダスト』が彗星の粒子や宇宙空間に漂うちりを採集する際に、理想的な物質として
投稿型インフルエンザ情報サイト、専門家からも高評価 2006年2月28日 コメント: トラックバック (0) AP通信 2006年02月28日 ニューヨーク発――鳥インフルエンザに関する広範な情報や、ヒトのインフルエンザの世界的大流行の見通しについては、政府や医療団体が提供する公式なサイトをチェックすれば入手できる。だが、これらとは別に、1日に数千件ものアクセスを集めている情報源がある。 それが、『フルー・ウィキ』というウェブサイトだ。リスク・コミュニケーションを専門とするバージニア州在住のライター、メラニー・マットソン氏(52歳)が管理するこのサイトは、その一部が匿名の人々の投稿によって成り立っており、誰でも寄稿できる百科辞典サイト『ウィキペディア』と非常によく似ている。 インフルエンザについて、こういう情報源を頼りにしていいのだろうか? マットソン氏はこう語る。「私は現在、米国の最も優
グーグル社も参加、世界規模の早期警戒システム(上) 2006年2月28日 コメント: トラックバック (0) Kim Zetter 2006年02月28日 カリフォルニア州モンテレー発――米グーグル社に新たに置かれた慈善事業の責任者が、世界規模の早期警戒システムを作るという野心的な計画への業界の支援を求めている。このシステムは、伝染病や災害などを発見して被害の拡大を防ぐことを目指している。 グーグル社は22日(米国時間)、新たに設立した慈善団体の責任者にラリー・ブリリアント博士を任命したと発表した。ブリリアント博士は当地で開かれている『TED会議』(TED:テクノロジー、エンターテインメント、およびデザイン)で、23日に計画を発表すると見られる。 科学技術の専門家であり伝染病専門の医師でもあるブリリアント博士は、今年の『TED賞』に輝いた3人のうちの1人だ。受賞者には10万ドルの助成金が与
エクササイズマシンを発電機に変えるプロジェクト 2006年2月13日 コメント: トラックバック (0) Randy Dotinga 2006年02月13日 ハーバード大学にある立派なスポーツジムのプールで泳いでいたとき、アーティストのA・ローリー・パーマー氏はあることを考えついた。顔を上げると、そこでは数十人の人たちがエクササイズバイクで運動に励んでいる。それを見たパーマー氏は思った。「この人たちはみな、1ヵ所につながれて運動にエネルギーを消費している」 こうして無駄に消費されていくエネルギーを、何かに利用できないだろうか? ひょっとすると、米国の石油依存を軽減するのに役立つかもしれない──そう考えたパーマー氏は、オンラインのアートプロジェクトを開始し、エクササイズマシンを発電機に変えるアイディアを募った。 それから約1年、この『消費の概念』(Notions of Expenditure
世界人口、65億に――地球は何億人暮らせるのか? 2006年2月24日 コメント: トラックバック (0) Joanna Glasner 2006年02月24日 米国勢調査局の『世界人口時計』によれば、地球上の人口は2月25日午後7時16分(米国東部標準時)に65億人を突破するという。 人口増加がいずれ食料生産を上回るだろうと予測したことで知られる18世紀の経済学者、トーマス・マルサスがこの数字を聞けば、仰天するに違いない。 マルサスが、主著『人口論』[邦訳中央公論新社刊]を執筆した1798年当時、地上を歩き回るホモサピエンスはわずか10億人程度に過ぎなかった。それが今や、生きて呼吸をする人間が65億人という空前の数字に達しようとしている。 「マルサスが驚くのは人口の多さだけではないはずだ。全体の約5分の1が裕福に暮らし、半数以上が平均的な豊かさを手にしていることにも目を見張るだろう」と、
『グーグル・マップス』の中心はカンザス州の片田舎 2006年2月24日 コメント: トラックバック (0) Rogers Cadenhead 2006年02月24日 カンザス州コフィービル郊外にあるクリスティン・クリスペルさんの馬牧場を見つけたいなら、手順は簡単だ。 ステップ1:『グーグル・マップス』にアクセスする。 ステップ2:ズームインする。 人里離れた場所に『コフィービル・カントリー・クラブ』があり、クリスペルさんの53エーカーの『シャムロック・K・ホース・センター』はそのすぐ北側に位置している。米グーグル社によると、実は世界の中心はここだということになっている。 「引っ越して来たとき、ここは米国のどの場所から見ても中間にあると言われた」とクリスペルさんは話した。「輸送経路としては、ジョプリン(ミズーリ州)、ウィチタ(カンザス州)、タルサ(オクラホマ州)とどこに行くにも非常に便利だ」
粘菌が「操縦」するクモ型ロボット 2006年2月23日 コメント: トラックバック (0) Robert Strohmeyer 2006年02月23日 ロボット工学の分野の進歩に比べたら、粘菌の進化など取るに足らないものかもしれない。それでも、イギリスのサウサンプトン大学でロボット工学を研究するクラウス=ピーター・ザウナー氏は、単細胞の粘菌が「操縦」するクモ型ロボットの開発に成功した。粘菌の一種のモジホコリカビ(Physarum polycephalum)は光に敏感で暗い場所を好むが、ザウナー氏はこの粘菌の性質を利用して、ロボットを暗い避難場所に誘導することを可能にしたのだ。ただし、粘菌をロボット本体に「搭乗」させるのではなく(もしそうするなら、小さな粘菌に超小型のヘルメットをかぶせる必要があるかもしれない)、6つの先端部を持つ星型の容器で培養した粘菌と、六角形をした6本足のロボット本体と
暗視システム搭載の自動車、試乗レポート(下) 2006年2月22日 コメント: トラックバック (0) Bruce Gain 2006年02月22日 (2/20から続く) 一方、メルセデス・ベンツSクラスの暗視システム(WMV形式動画)は、遠方にある物体を捉える点では弱いが、BMW 7シリーズのシステムに比べていくつか有利な点がある。 Sクラスの技術は、近赤外線カメラを使って夜間の被写体を取り込んで加工し、BMW社のシステムよりも解像度の高い映像を表示する。ただし、この暗視システムが路面を照射できる距離は、最大約150m前方までとなっている。BMW社の熱検出カメラとは違い、Sクラスの暗視システムは人間や動物などの生きた対象物を明るい白色に強調することはないが、映像は全体的に、よりはっきりした輪郭で明瞭に映し出される。 ダイムラー・クライスラー社メルセデス・ベンツ部門の開発エンジニアで、セン
謙虚な英雄スティーブ・ウォズニアック氏を語る(上) 2006年2月17日 コメント: トラックバック (0) Leander Kahney 2006年02月17日 先月末、米アップルコンピュータ社の最高経営責任者(CEO)スティーブ・ジョブズ氏を攻撃(日本語版記事)したおかげで、私はマックの世界で最も有名なコラムニストになった。自分の妻にまで「大ばか者」呼ばわりされる始末だ。そこで今回は釣り合いをとるためにも、私がとても崇拝するある人物について語ろうと思う――スティーブ・ウォズニアック氏だ。 ウォズニアック氏について書かれたものを読むと、そのほとんどで彼は愛すべき道化というふうに描かれている。概して彼は、早い時期に幸運をつかんで途方もない大金持ちになった才能ある技術者とされる。そして、アップル社から身を引いた後はコンサートを主催して失敗したり、いくつか行き先不明の会社を立ち上げたり、学校教
暗視システム搭載の自動車、試乗レポート(上) 2006年2月20日 コメント: トラックバック (0) Bruce Gain 2006年02月20日 ドイツ、ミュンヘン発――アウトバーン[ドイツの高速道路]から遠く離れた暗い一本道を夜中にドライブしていると、何キロか先までは誰もいないと思いたくなってしまう。フロントガラスからは、おぼろな木々や密生した潅木が両脇に連なる荒れた道路が数メートルほど見とおせるだけだ。だが、ダッシュボードの中央にあるモニターにちらりと目をやれば、道路脇の低木の茂みから出てきた人の姿が明るく浮かび上がって見える。ドライバーからは決して捉えられない、ヘッドライトの照射範囲の向こう側にいる人の姿が映し出されるのだ。 ダイムラー・クライスラー社メルセデス・ベンツ部門と独BMW社は、肉眼では見ることができない暗闇に潜む危険を映し出すモニターをダッシュボードに備え付けることよ
注目集める新しいナノ・コーティング剤 2006年2月14日 コメント: トラックバック (0) John Gartner 2006年02月14日 『iPod』(アイポッド)の画面に傷が付くのを防いだり、紙製品を防水加工したりなど、ナノテクを応用した新しいスプレー式のコーティング剤が、現代の生活にちょっとした奇跡をもたらしてくれそうだ。 しかもこのコーティング剤は、現在使用されているものよりも安価で塗布が容易、さらに環境にも優しいため、今日の産業用塗料やコーティング剤の多くに取って代わるかもしれない。 「リキッド・ソリッズ」と呼ばれるこのナノ・コーティング剤は、きわめて微細な粒子からなり、並外れた柔軟性を備え、容易に付着し、腐食や細菌の繁殖に対する耐性もある――まさに製造工程に大革命をもたらす可能性を秘めているのだ。 米エコロジー・コーティングス社の設立者の1人で主任化学者のサリー・ラムゼイ
英BPの大規模水素発電所 2006年2月15日 コメント: トラックバック (0) John Gartner 2006年02月15日 ロサンゼルスで水素への関心がにわかに高まっている。ロサンゼルス地区では、空港で使用する車両に燃料電池車を5台追加することが決まった。さらに今後、水素生成工場で石油コークスを水素に変換し、その水素を発電に利用する予定だ。 ロサンゼルス国際空港では、ハイブリッド車および代替燃料車が450台使われており、これは同空港が保有する車両の半分以上にあたる。そこに、『メルセデス・ベンツAクラス』をベースとした新しい燃料電池車『F-Cell』(エフ・セル)5台が新たに加わる予定だ。 英BP社は現在、10億ドルをかけて水素発電所をこの地域に建設している。この発電所は2011年から運転を開始し、32万5000世帯に電力を供給する予定だ。水素の生成は、石油コークスを取り出して、さ
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