ブックマーク / www.webchikuma.jp (4)

  • 戦時下の「共助」論|「ていねいな暮らし」の戦時下起源と「女文字」の男たち|大塚 英志|webちくま(1/5)

    図1 国会図書館の「自助・共助・公助」検索結果(2020年9月7日時点) 2011年の東日大震災の影響でこの時は自然災害への自助・共助を求め公助の限界を説く論考も登場するが、そもそも阪神淡路大震災の時にはなかった自然災害自己責任論が安倍政権下で増えるのは、政権の政策とやはり関わりがあると考えていい。第二次安倍政権における「自助・共助・公助」論は、社会保障の見直し論が中心的な用いられ方である。「自助・共助・公助」論はその意味で、新自由主義的自己責任論を意味する「安倍用語」と言えるのかもしれない。 †「自助」「共助」「公助」の出自 しかし、すこし振り返ってみれば「自助・共助・公助」の3語は日語としてはそれぞれ出自が違うことに気付く。 「自助」は明治初頭、サミュエル・スマイルズの『自助論(Self-Help)』が『西国立志編』として翻訳出版されて広がり、自由民権運動の政治結社「自助社」あたり

    戦時下の「共助」論|「ていねいな暮らし」の戦時下起源と「女文字」の男たち|大塚 英志|webちくま(1/5)
  • 聴こえない旋律を聴く|聴こえない旋律を聴く|岡﨑 乾二郎|webちくま(1/5)

    1 芸術作品が普遍性を持つかどうか、という問いがある。それは不可能な願望にちがいないが、ひとつ言えることはある。 ある作品が制作され、その時代のなか、人々のなかで一定の意味を与えられ理解されている。が、この時代が去っても、つまり別の時代、別の場所に置き換えられても、必ずしもその作品は意味を完全には失わない、理解できないものとはならない。この別の時代、場所においても理解されうるもの、受け取られうるものに、普遍性と呼ばれてきたものは近いだろうということである。 椅子に座っている少女がいて、竪琴を弾いている。つま先だけ地面につけ、踵は浮かせている。少女は地面を見つめている。一方、少女から少し離れたところに青年が立ち少女を見つめている。けれど少女は青年に気づいている様子はない。少女の視線の先、足の先にいるのは小鳥である。小鳥はどうやら青年の存在に気づき、そっとその衣にくちばしを寄せるように近づいて

    聴こえない旋律を聴く|聴こえない旋律を聴く|岡﨑 乾二郎|webちくま(1/5)
  • ロジックの世界は、広がり続けている|ちくま学芸文庫|田中 一之|webちくま

    1月刊行のちくま学芸文庫『数学基礎論』(前原昭二・竹内外史著)より、田中一之氏による解説を公開いたします。「不完全性と決定不能性」、「自然数論の無矛盾性証明」など書で紹介されているいくつかのトピックについて、そして「数学基礎論」とは何かについて、書を読むためのアドバイスを交えつつ解説します。 書は,1990年以来数年間繰り返しラジオ放送された放送大学の同名講義の教科書を,文庫サイズに組み直したものである.講師は,日を代表する数学基礎論の研究者である故・前原昭二先生と竹内外史先生で,全15回(1回45分)のうち前半10回は前原先生が数学基礎論の「生い立ち」について講じられ,後半5回は竹内先生が比較的新しい研究の話を紹介された. まえがきによると,「特別な予備知識を仮定せずに(中略)一般読者のための入門書としても役立ち得るもの」になっているので,今回ちくま学芸文庫に収録されることにより

    ロジックの世界は、広がり続けている|ちくま学芸文庫|田中 一之|webちくま
  • なぜ歴史を学ぶのか|加藤陽子☓長谷部恭男 記念対談「憲法と歴史の交差点」|webちくま

    を相対化してみるために 長谷部  今度は加藤先生の選書についてうかがいたいと思います。選書にあたってどういうお考えがあったのか、あるいはどういうご苦労があったのか。それについてお話しいただけますか。 加藤  はい。先生が選ばれた中には、カズオ・イシグロの『日の名残り』(土屋政雄訳、中央公論社、1990年)がありますね。カズオ・イシグロは私も大好きです。彼の小説には、滅びゆく大英帝国とアメリカとの相克が描かれている。私の選書中には、吉野作造や三谷太一郎、ドイツのヒトラーについて書かれたものなどいろいろあります。私がこの選書で志したのは、日というものを相対化するということです。その場合、歴史的にも地理的にも地政学的にも相対化する必要があると思います。 たとえば、村井章介さんの『中世日の内と外 増補』(ちくま学芸文庫、2013年)。村井さんは、当に広い視野から、世界史の中に日中世

    なぜ歴史を学ぶのか|加藤陽子☓長谷部恭男 記念対談「憲法と歴史の交差点」|webちくま
    arakik10
    arakik10 2016/10/02
    "2015年9月17日、安全保障関連法案を参議院特別委員会が採決する際、議場の声が採決の声が聴取不能な状態で、[中略]聴取不能と一旦は書かれた議事録が、後の修正で、可決と書かれてしまった。"知らなかった。忸怩たり
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