戦友でライバルの山崎彬が作・演出をしており、僕も半日はウンチクを語れるくらいには大好きな太宰治の遺作『グッド・バイ』を題材に、キチガイ友達の岡田あがさを主演にすえてお芝居をやるというから、『アクアリウム』岡山公演への移動のついでに、吹田市メイシアターで観劇してきた。 友達のやっているお芝居なので、持ち上げ過ぎると気持ち悪いから、ちょっと引いた目線で少しだけ感想を書いてみようと思う。 友達のやっているお芝居なので、ネガティブな面から書いてみよう。 (1) まずは、長過ぎる。休憩込みで3時間。 (2) 『グッド・バイ』原作の田島=太宰治、キヌ子=津島修治、という読み解き方が鮮やか。太宰治という道化の仮面を弄び、弄んでるうちにどっちがホントの顔だかわかんなくなってった変態作家の遺作をまとめる、という難題を、自由気ままにやらかしている感は面白い。山崎彬が単に破天荒かつ感性的な詩人であるだけでなく、