「GoToトラベル」事業の継続の考えを示していた菅総理が、なぜ方針を一転させたのでしょうか。 政府が全国一斉停止という方針転換に大きく舵を切り始めたのは、先週末のあるできごとがきっかけとなりました。 ある政府高官は、菅総理は政府の分科会の提言を受けた11日の段階では、大阪と札幌の除外措置延長に加えて、東京、名古屋を検討するにとどめていたことを明らかにしています。しかし、状況が変わったのが、翌12日のことでした。一日の感染者が初めて3000人を超えたことで政権内の状況は一変し、菅総理は“これ以上行うと、全てGoToに責任を負わされる”と周囲に漏らし、一気に方針転換に踏み切ったということです。 別の政府関係者は内閣支持率の低下などの世論の反発が大きな要因になったことを認めたうえで、「できればこの年末年始でなんとかしたい」と訴え、悲壮感を漂わせます。 また、自民党のある幹部は、今回の政府の決定に