ソニー製の3D HMDを用いたデモを実施。黒く四角いのがジャイロ・センサ。3D HMDと一体化したものと、胸ポケットに入れるためもの、計二つある 東京工業大学は、2012年11月14~17日にドイツ・デュッセルドルフで開催中の「MEDICA 2012」で、ロボット技術を用いた「内視鏡ホルダー」を展示した。内視鏡手術の際、執刀医の頭の動きと連動させて、内視鏡カメラを装着したホルダーを動かすことができる。これにより、内視鏡カメラを執刀医の所望の位置に制御できる。 従来は、執刀医とは別の医師(助手)がカメラを持ち、執刀医は言葉での指示によって、カメラの位置を変えてもらっていた。今回の技術を利用すると、執刀医が直感的にカメラを制御できるようになる他、カメラを持つ医師(助手)が不要になる。 カメラの位置制御は、ジャイロ・センサを用いる。同センサを、執刀医の頭部と胸部(胸ポケットなど)に配置することで