最近、うつ病が増えているといわれます。事実、厚生労働省の調査によると、気分障害患者数は1996年には43.3万人でしたが、2008年には104.1万人になっています。うつ病は自殺に至るケースもあります。自分にうつ病の疑いを感じたとき、どのように対処すれば良いのでしょうか。 早めに援助を求めることは立派な能力 私は、本学駿河台キャンパスのアカデミーコモンにある心理臨床センターで、センター長を務めています。当センターでは、一般の方々の心の健康に関する悩みや相談をお受けしていますが、最近、うつ状態になり、やる気が出ないというビジネスパーソンの相談が増えています。 うつ病には様々な要因がありますが、まじめで責任感の強いタイプの方ほど罹りやすい傾向があります。このようなタイプの方は、仕事がうまくいかないときに、「自分が悪い」、「自分のせいだ」と思い、問題を一人で抱え込み、自分の力で何とかしようと頑張
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