株価と長期政権の関係とは 安倍首相は2月23日に、2006年からの第1次内閣を含めた通算在職日数で吉田茂内閣の通算と同じ2616日を抜き、歴代4位となった。戦前の桂太郎が2886日で1位、佐藤栄作が2798日で2位、初代首相を務めた伊藤博文は2720日で3位だ。今回は、政権の長期化の背景にあるものは何かを探ってみたい。 なお、安倍首相はこのまま在職した場合、6月に伊藤博文、8月に佐藤栄作と並ぶ。11月20日には桂太郎を抜いて歴代単独1位となる(なお、桂太郎、佐藤栄作、伊藤博文ともに生まれは山口県である。安倍首相は東京生まれだが、本籍は山口県だ)。 まずひとつ指摘しておきたいことがある。戦後政権在任期間とその間の株価上昇率には、明らかな相関関係があることだ。吉田政権(第二次)以降の30政権(安倍政権は第一と第二次以降の2つとカウント)をみると、おおむね在任月数は、株価上昇率と強い相関関係があ