この木箱の装飾はアルハンブラ宮殿のものを模倣しているという。アルハンブラ宮殿はイスラム圏と欧米圏が混在する場所に位置し、異なった歴史、文化、芸術が共生し、見事なるハーモニーを生み出している。 アニラはこの相利共生の関係を表現するために、公共性と個人性、光と影、静的と動的の二元を探求し、それらの「交点」を作品に実体化したそうだ。「交点」は物事の境界線であると同時に合流点でもある。その流動性を、イスラームを信奉する民族と同じほど多様性を持つとさえ言われるイスラム教空間内の幾何学模様をモチーフとすることで探求しているのだ。 彼女は北テキサス大学で繊維素材を使ったファイバーアートにより美術学士号を取得、現在は地球政治、文化的多様性、ジャーナリズム、そして社会と性差の役割など、様々な媒体を混ぜた学際的な創作手法を研究している。 via:twistedsifter・原文翻訳:R.Y.T ▼あわせて読み