滋賀県のシンボル・琵琶湖で、気候が和らぐこの季節に大量に発生する虫をご存じだろうか。淡褐色で体長1センチ程度の通称「ビワコムシ」だ。ときには住宅の壁や車などにびっしりと張り付く。今年は特に大量発生し、自治体には住民から「気持ち悪い」との苦情も。ただ、迷惑虫の実態は、環境保全に役立つ“いい虫”でもあった。(杉森尚貴) 「ビワコムシが多いな」。4月下旬、大津市南部の琵琶湖岸。橋や柵などに張り付いた大量のビワコムシに、通行人たちが不快そうな表情をみせた。1歳の息子と散歩中だった大津市の主婦、田中理沙さん(29)は、ビワコムシを避けながら歩いていた。湖岸から約1キロ離れたマンションに住んでいるが、「ビワコムシは4階の室内まで入ってくる。駐車場にもたくさんいて車に大量に付くので、夫が業務用殺虫剤を使って撃退している」と話す。 湖岸沿いにテラス席が並ぶレストラン「なぎさWARMS」(同市打出浜)の
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