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ブックマーク / techon.nikkeibp.co.jp (42)

  • 「Android信仰」の落とし穴 - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    UIEvolution Inc.の創業者である中島聡氏が行った「AppleGoogleの与える業界へのインパクト」という講演の内容を,数回に分けてTech-On!に掲載しています(【AppleGoogleの与える業界へのインパクト(その1)】「ソフトウエアを軽視する企業は生き残れない」,UIEの中島氏語る)。とても興味深い内容の講演であり,同氏の意見に対する賛否はともかく,エレクトロニクス機器を開発している方には広く知っておいてもらいたいと思ったからです。 中島氏はこの講演の中で,米Google Inc.が提供している組み込み向けソフトウエア・プラットフォーム「Android」を安易に採用するのは危険だと指摘しています。同氏は「Google Inc.がAndroidを無償で提供する目的は,自社のコアであるインターネット市場を拡大するために,機器分野で競争を引き起こし,機器の価格を引き

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    ardarim 2010/03/17
    うちの上司のことか。「『XXを載せて実際になにをするのか』という具体的な商品開発の部分は君たちに任せるが,私が確信していることは,ここで『YY』に乗り遅れたらうちのZZは時代に取り残されてしまう,ということだ
  • “姿を消す”キーボード - 日経ものづくり - Tech-On!

    『日経ものづくり』2010年3月号の特集「真・定番商品で未来を拓く」の取材で、ナオトフカサワオフィス代表でプラマイゼロのデザインディレクタを務める深澤直人氏にお話をうかがう機会を得ました。そこで耳にしたのが、家電に対する同氏の持論。すなわち「家電は、技術の方向性として生活環境の中、もしくは人間の身体に溶け込んでいく」というものです。先日、Webで過去のニュースを見ていたら、この言葉が脳裏に鮮明によみがえってきました。 そのきっかけになったのが、「2010 International CES」(2010年1月7〜10日、米国ラスベガスで開催)に出展されたというあるプロジェクタに関するニュースです。詳しくはその記事を見てもらいたいと思いますが、そのプロジェクタは、英Light Blue Optics社が出展した「Light Touch」というもので、タッチパネルとして使えるキーボードを机の上な

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    ardarim 2010/03/16
    言いたいことはわかるけど。こんなの6年前からあるんだが…。今更感。http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0827/tanomi.htm
  • ついにリアルタイム・レイトレーシングがやってくる - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    (画像:ドイツmental images社。LUMA by Oscar Properties; rendered with mental ray) しかし,ここにきてマルチコア型のマイクロプロセサ,および1TFLOPS近い性能を持つGPUなどが登場してきたことで(関連記事),それまでオフライン生成が主流だったレイトレーシング映像のリアルタイム生成が視野に入ってきたのです。 レイトレーシングの演算負荷は,描画する映像の解像度や用いるレイトレーシング技法にもよりますが,専門家の間ではおおむね3TFLOPS程度の浮動小数点演算性能があれば,1000×1000画素のリアルタイム・レイトレーシングが可能といわれています。 現在,ハリウッドの映画製作や工業デザインの分野では,「レンダー・ファーム」と呼ばれる1000台規模のクラスター・サーバーをプロダクションが独自に構築し,映像を生成しています。こうし

    ardarim
    ardarim 2009/10/09
    昔、レイトレーシングというとBASICのプログラムをわくわくしながら打ち込んで、何十時間もかけてやっとできる1枚の絵に感動した記憶がある。1ドットずつ表示されていくのを凝視した覚えが。たしかこれ。b:id:entry:16611526
  • 日本文化が造る一流商品とは? - 日経ものづくり - Tech-On!

    自分が造った製品が一流品として評価され,世の中で長く使われる――。そうなったら技術者冥利(みょうり)に尽きます。ところが,そんなことばかりは起りません。何か秘訣はないのでしょうか。そんな下心もあって松下電器産業(現パナソニック)元副社長で,同社の商品企画をリードしてきた戸田一雄氏のお話「一流商品とは? −ものづくりの文化学」を聞きに行きました。 戸田氏は現在,文化学院の理事長・校長を務めておられます。文化学院はイベント・交流会として,毎月「クリエイティブ・カフェ」を開きます。2009年9月18日の第5回は戸田氏自らが話し手になりました。同校2階のマルチスペースにいすを持ち込んで会場とし,コーヒーやお菓子も用意して,くつろいだ雰囲気の会合です。 お話の中で,まず戸田氏が強調していたことは,市場から学ぶことの大切さです。実は,この点については,日経ものづくりの10月号の直言というコラムで執筆し

  • Windows 7,SSD普及の起爆剤へ - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    2009年10月に発売される米Microsoft Corp.のパソコン用新OS「Windows 7」。このWindows 7に対して,ある業界の技術者や関係者が大きな興味を寄せています。NANDフラッシュ・メモリ・メーカーやその制御LSIベンダーをはじめとする半導体メモリ業界です。最大の理由は,パソコンで利用するストレージ装置がSSDsolid state drive)かHDDかをWindows 7が認識できるようになることにあります。「Windows XP」や「Windows Vista」といったこれまでのパソコン用OSは,HDD向けに最適化されていました。すなわち,Windows XPやWindows Vistaでは,SSDを利用しても,HDDと認識していたわけです。 Windows 7では,この状況が変わります。ようやくSSDSSDと認識するわけです。あるメモリ技術者は「SSD

  • いつかまた,夢の続きを - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    私事で恐縮だが,この2009年6月限りで退社することになった。とても残念なのだが,出版・マスコミ業界は今どこも非常に厳しく,その中で私のような者が,取材したり文章を書いたりする仕事で身を立てていくことは非常に難しくなっているのが実情だ。私自身について言えば,幸いにして次の職は見つかったものの,文章を書く仕事ではない。このご時勢では,あっさり転職できることに感謝しなくてはいけないのだろうけれども。 1年7カ月と短い間ではあったが,日経エレクトロニクス(NE)編集部の末席に連なってTech-On!に携われたことは,私にとって大きな喜びであった。IT系の物書き稼業に行き詰まり,尾羽打ち枯らしていた四十男にとって,違う畑の1年生として一からやり直す機会をもらえたことは,大変良い経験になった。若い頃に比べればずいぶん頭の回転も鈍くなり,物覚えも悪くなっていることを痛感しながらも,一方では,自分がまだ

  • 中国の「数」に圧倒される - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    これこそが「同質競争」だ――。 2009年4月のことである。日経エレクトロニクス最新号である6月15日号の特集「中国流イノベーション ―モノマネ,侮るべからず―」の取材の一環として,出展者数ではアジア最大級の電子機器見市「Hong Kong Electronics Fair (Spring Edition)」を訪れた。 巨大な展示場の数フロアにわたって約3000社が出展する会場内を歩き続けていると,次第にめまいがしてくる。各社の小さな展示ブースに所狭しと並べられているのは,携帯型メディア・プレーヤーやデジタル・フォトフレーム,車載情報機器などのデジタル民生機器や,調理用家電などの白物家電,照明器具といった,ありとあらゆる電子機器である。 ブースや製品の数があまりに多いことだけで圧倒されてしまうのに,さらに1日中同じことを延々と繰り返さなければならないのが,めまいがしてくる原因である。会場

  • 奇妙なホテル - 日経ものづくり - Tech-On!

    「どこかご存じの宿泊施設がありましたら教えていただけませんか」。出張時の宿泊先を選んで予約するのは,いつもネットと決めていました。なのになぜか,この時ばかりは取材先の方にこう聞いたのです。中国地方の,とある駅。いくつか教えていただいた中で最も駅に近い場所に決め,2週間ほど前に泊まってきました。そこが,メーカーばり(こういうと語弊があるのですが…)に効率を突き詰めようとしているホテルで,面白い体験ができました。 そのホテルはあまり広くありませんでした。ロビーはコンビニエンス・ストア程度の広さ。ガラスの自動ドアを入るとすぐに,女性のスタッフが2人,笑顔で出迎えてくれます。「いらっしゃいませ」。一人は小さなカウンターの向こうに,もう一人は扉のすぐ横に。とても感じのいい女性たちでした。 「あの,今晩,宿泊の…」。そう言いかけると,カウンターの女性がすぐに切り出しました。「申し訳ございません。当ホテ

    ardarim
    ardarim 2009/02/25
  • 【ファミコンはこうして生まれた】 第8回:ファミコン誕生,家庭用ゲーム機の代名詞に - デジタル家電 - Tech-On!

    メモリ技術総覧セミナー(低電力メモリ、SSD、各種インタフェース) 前回示したように,ファミリーコンピュータ(ファミコン)の開発は1982年6月に始まった。上村雅之(敬称略,以下同)が率いる任天堂 製造部開発第二部が開発を進め,1983年7月に完成にこぎ着ける。十字ボタンを備えるコントローラなど,ファミコンの仕様はその後のゲーム機に多大な影響を及ぼした。十字ボタンは,同社の携帯型ゲーム機のゲーム&ウォッチから受け継いだ。発売当初は伸び悩んだが,1984年に入ってから火がつき,国内だけで現在までに累計1000万台以上を出荷した。ファミコンはまさに家庭用ゲーム機の代名詞になった。 (記事は,『日経エレクトロニクス』,1995年1月16日号,pp.99-103から転載しました。内容は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります) ファミリーコンピュータ(ファミコン)体の仕様検討

  • 【ファミコンはこうして生まれた】 第9回:ディスクシステム,ROMの大容量化に押され短命に - デジタル家電 - Tech-On!

    メモリ技術総覧セミナー(低電力メモリ、SSD、各種インタフェース) 前回はファミリーコンピュータ(ファミコン)発売に至る経緯を解説した。今回はその後のいきさつをたどる。ファミコンの発売後,任天堂のハードウエア技術者には次なるテーマが待ち受けていた。周辺機器の「ディスクシステム」の開発である。ソフト供給媒体をマスクROMカートリッジからフロッピー・ディスクに置き換えるための同社の戦略商品だった。新開発の音源チップを搭載し,違法コピーへの対策などを施したうえで1985年11月の発売にこぎ着ける。ただし,マスクROMの大容量化についていけず,ディスクシステムは約3年で主役の座をマスクROMに再び譲り渡すことになる。(記事は,『日経エレクトロニクス』,1995年3月27日号,pp.203-205から転載しました。内容は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります) 任天堂は,198

  • 【ファミコンはこうして生まれた】 第4回:携帯型ゲーム機を発想 - デジタル家電 - Tech-On!

    1977年に発売した専用LSI搭載型のゲーム機「カラーテレビゲーム」,前回紹介した「カーレース 112」や「ブロック崩し」を製品化した後,任天堂は1980年に携帯型ゲーム機「ゲーム&ウォッチ」を市場に投入した。この製品は4800万台以上販売され,大ヒット商品となった。これらの製品を手掛けた経験が,後にファミコンを生む原動力になる。今回は,このゲーム&ウォッチを発想してから,製品コンセプトを固めるまでを紹介する。(記事は,『日経エレクトロニクス』,1994年6月20日号,pp.131-134から転載しました。内容は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります) 1977年に登場した専用LSI搭載型ゲーム機に続き,任天堂の大ヒット商品になったのが「ゲーム&ウォッチ」である(図1)。1台のゲーム機で2種類のゲーム・ソフトを内蔵してある。時刻の表示機能もある。 1980年の発売以来,

  • 【ファミコンはこうして生まれた】 第5回:試行錯誤のなかから十字ボタンを見いだす - デジタル家電 - Tech-On!

    前回に引き続き,携帯型ゲーム機「ゲーム&ウォッチ」の開発に焦点を当てる。任天堂にとって,ゲーム&ウォッチの開発に必要だったのが,液晶とマイコンの利用技術だった。そこで,シャープを口説き落とし,共同開発のパートナとした。こうして,1980年に商品化にこぎ着ける。以後,約70種の製品を市場に投入した。販売台数は合計で4800万を超えることになる。品種展開のなかで,後にファミコンにもそのまま採用されることになる十字ボタンが登場する。(記事は,『日経エレクトロニクス』,1994年7月4日号,pp.117-120から転載しました。内容は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります) 携帯型ゲーム機「ゲーム&ウォッチ」は,製造部開発第一部部長(現職)の横井軍平(敬称略,以下同)が,新幹線の車中で,電卓で遊ぶサラリーマンを見て,「大人が人知れず車中に持ち込んで楽しめる小さなゲーム機」を思

    ardarim
    ardarim 2008/11/18
    やっぱりそうだよねー ⇒「ゲーム&ウォッチ以降,今日まで左に十字ボタンを付けるのがテレビ・ ゲーム機の流れになってしまった。おかしな話だ」
  • 【ファミコンはこうして生まれた】 目次 - デジタル家電 - Tech-On!

    DVDレコーダーのうちBD/HD DVD搭載品は金額ベースで35%以上 BCNは,大手パソコン販売店のPOSデータの集計値から見た録画機の市場動向を発表した。DVD・HDDレコーダーの中で,Blu-ray DiscまたはHD DVD装置を搭載した次世代品の割合は,11月の月次データで台数ベース21.1%,金額ベース36.6%だという。 ソニー,「BRAVIA」の2008年春モデルから自社循環の再生ポリスチレンを採用へ ソニーは,過去に同社が販売したCRTテレビから回収したプラスチックなどを再生し,液晶テレビ「BRAVIA」の部品に再利用する仕組みを確立した。 【有機ELテレビ分解その8】メイン基板編≪動画あり≫ ソニーの有機ELテレビ「XEL-1」の分解もいよいよ終盤に差し掛かった。日経エレクトロニクス分解班は台座部の下側筐体に収めてあるメイン基板を取り外して,観察してみることに

  • 10年前の「夢のディスプレイ」はどこまで実現したか? - 日経マイクロデバイス - Tech-On!

    30型級のペーパー・テレビやシート・コンピュータ,50型以上のウォール・ディスプレイや大型テレビ――。これらは,ちょうど10年前の1998年に日経マイクロデバイスが実施した「2010年にFPDで実現したいアプリケーションは何ですか?」というアンケート調査で,いずれも上位を占めたものです(図)。 1998年当時は,14.1型のTFT液晶モニターが10万円を切り,ようやく市場で認知されるようになってきた時代です。カラー液晶を搭載した携帯電話機は,まだ登場していません。液晶テレビも10型台の製品が細々と販売されている程度でした。それでも,時計や電卓への応用から始まり,3〜5型級のTFT液晶パネルを使用したポケット・テレビを経て,10〜12型級のノート・パソコン(PC)用,14〜15型級のPCモニター用へと,大型化を進めながら応用を広げてきました。PDPも,業務用途を中心に,事業のスタート・ライン

  • 「B-CAS」がなくなると本当にうれしいか? - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    「デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会(デジコン委)」(情報通信審議会の下部組織)の今期の議論が始まったので,傍聴してきました(Tech-On!関連記事1)。 デジコン委の今期の重要なテーマの一つは「地デジの暗号化(スクランブル)放送の廃止」です。いわゆる「B-CAS方式」をやめようという議論をするわけです。 この議論は昨期から始まり,結論が出ないまま,今期に持ち越しになっています。今のところ,放送事業者や権利者,消費者団体系の委員がB-CAS方式の廃止に積極的な一方で,メーカー各社が難色を示している,という構図になっています(Tech-On!関連記事2)。委員会の空気を見る限り既に大勢は決しており,「B-CAS方式廃止は既定路線」のようにすら見えます。 ただ私は,ほんとうにそれでいいのかなぁと感じています。例によってちゃんと考えがまとまっている訳ではありませんが,ブログだ

    ardarim
    ardarim 2008/09/10
    「うれしいか」「メリットがあるか」ではなくて、「デメリットをなくせるか」が重要でしょう。B-CASが権益化し、恣意的な市場独占体制が敷かれているのは明らかに異常であって排除すべきデメリットに他ならない。
  • 大震災と,操作が逆の水道栓 - 日経ものづくり - Tech-On!

    私は,築10年ほどのマンションに住んでいます。このマンションの洗面所とキッチンの水道栓は,水を出したり止めたりする操作が全く逆になっています。二つとも取っ手の上下で操作するのですが,洗面所は取っ手を下げると水が出てキッチンはヘッドを上げると水が出ます。まあ,慣れれば不自由はしないですが,どうせなら統一した方が使いやすいのに…と思っていました。しかし,これには理由があったのです。阪神淡路大震災でした。 それが分かったのは,洗面所で少量の水漏れが起きたときのことです。修理の人が来て調べてもらうと,湯沸かし器から来たパイプを蛇口に通じるパイプに接続する個所に不具合があり,そこから水が漏れていました。結局,接続部分を交換したのですが,その際,「二つの水道栓の操作がそろっていない。なんか不便ですよね」と私が何となく話すと,「このマンション,建ってからどのくらい? 10年くらいでしょう」と言います。

  • 曲がり角の国内電子部品メーカー - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    これまで鉄壁の強さを誇ってきた国内電子部品メーカーに異変が起きています。2008年度第1四半期(2008年4〜6月)の決算では村田製作所やTDKといった大手が対前年同期比で大幅な減益に陥りました(関連記事1,同2)。消費の低迷や原料価格の高騰など,さまざまな要因が指摘されていますが,「深刻な構造不況」と見る向きも少なくありません。 あるアナリストは,「iPhone 3G」に日製の高付加価値部品がほとんど使われていない点を深刻に受け止めるべきだと指摘しています。世界のエレクトロニクス機器を設計・製造している台湾EMS/ODMは,コモディティ化の進んだ安価な部品ばかりを使っており,高付加価値路線の国内電子部品メーカーは戦略転換を迫られているとのことでした。 技術面での優位性も急速に失われる可能性があります。これまで国内の電子部品メーカーは独自の材料・プロセス技術を強みに,部品の小型化や大容

  • 日経エレクトロニクスが目撃した電子産業・歴史の現場 - Tech-On!

    日経エレクトロニクスが創刊した1971年から現在までの電子産業の歴史を振り返る。各年を象徴する話題を一つ選び,当時の時代背景や記者ならではの秘話,今だからこそ分かる意味を綴った。執筆は,そのころ記者として日経エレクトロニクスの編集に携わったメンバーに依頼した。各年に掲載して読者の評判が高かった記事も併せて紹介する。現場の視点で見た電子産業の変転からは,不透明な未来を自ら切り開いた先人の知恵が浮かび上がる。 (特集の記事は,2006年7月に発行した日経エレクトロニクス創刊35周年特別編集版「電子産業35年の軌跡」から転載しました。内容は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります) 1970年代のエレクトロニクス産業 産業構造の激変期 「硅石器時代」が幕を開ける 1970年代は日産業の激変期である。1971年8月,米国のニクソン大統領はドルと金の交換を停止する(ドルショッ

  • 「革新的」なソフトウエア? - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

    先日,文化文化審議会著作権分科会法制問題小委員会(第5回)を傍聴してきました。Tech-On!の記事にも書きましたが,このときの小委員会の目的の一つは,「知的財産推進計画2008」に掲げられたソフトウエアのリバース・エンジニアリング(R/E)の法的課題解決について,関係団体からのヒアリングすることにありました*1。 *1 併せて「知的財産推進計画2008」で示された「研究開発における情報利用の円滑化」についてもヒアリングが行われました。アカデミックな目的に限定して,著作物の複製・翻案を認めようというもの。これはこれで面白かったのですが,ややこしくなるのでここでは割愛します。 ヒアリングに応じて意見を述べたのは,電子情報技術産業協会(JEITA),情報処理推進機構(IPA),コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS),Business Software Alliance(BSA)の4団

  • 「人の生活時間で残されたすき間」 - 日経マイクロデバイス - Tech-On!

    電子機器メーカーがこれから新たな製品を世に出そうとする際には,生活の中のどのシーンでの利用を想定するかは,とても重要なことです。日をはじめとする先進国では,すでにさまざまな電子機器が人々の生活の中に浸透しており,新たなビジネス・チャンスを見いだすためには,限られた人の生活時間の中からいかに“すき間”の時間を捻出できるかにかかっています。 例えば,映像情報を表示するディスプレイ・システムを考えた場合,すでに家にはテレビがあり,オフィスにはパソコンがあります。移動中の電車やバスの中では,携帯電話機やゲーム機が幅を利かしています。寝ている時間や顔を洗う時間など,ディスプレイを見るわけにはいかない時間を除くと,すき間の時間はそれほど多くはありませんが,狙い目としてあと二つ,残されていると思います。 一つは,移動の途中のエレベータ待ちや信号待ちなど,ちょっとした待ち時間です。長さは数分程度です