誇りを失った豚は、喰われるしかない。イエスはこれを聞いて言われた。 「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」 (マルコによる福音書2章17節) 本書はノンフィクション作家、石井光太氏が「子殺し」をテーマに、加害者である親たちを3代まで遡り、その生育歴にも鋭く踏み込んでいった一冊です。「石井ノンフィクション」の真骨頂が存分に発揮されております。 殺人・テロリズム・そして児童虐待…。まさにドストエフスキーの小説世界のような「末法」の世の中ですが、本書はノンフィクション作家、石井光太氏が「子殺し」をテーマに「嬰児殺し」の事件として世の中を騒がせた『厚木市幼児餓死白骨化事件』と『下田市嬰児連続殺害事件』と、わが子をなんと、ウサギ用のケージへと押し込めて監禁し、ついには死へと追いやった『足立区ウサギ用ケージ監禁虐待死事
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