【3月20日 AFP】毎日私は家を出る時、家族の顔を見るのはこれが最後かのような思いで別れを告げる。そうなることは十分あり得るからだ。 私はイエメンの首都、サヌアに住んでいる。砂漠と山と部族の国・イエメンは、内戦と飢餓、疫病にさいなまれ、国連(UN)からは世界最悪の人道危機の舞台だと宣告された。それはここ数年、地域や地元の集団同士が目まぐるしく繰り広げている戦乱のせいだ。そして我々ここに住む人間は、その渦中に捕われている。 イエメンの首都サヌアで、前日に空爆を受けた犯罪捜査課の建物のとなりに立つ男性(2018年2月5日撮影)。(c)AFP / Mohammed Huwais イエメンは長年問題を抱えてきたが、現在のような地獄に陥ったのは2014年からだと思う。反政府武装勢力フーシ派(Huthi)が、私が住むサヌアを含む国土の大半に勢力を広げた年だ。 フーシ派はイスラム教シーア(Shiite