(前回の続き) 学校教育における部活動は、一般論としては強制されるものではなく、生徒の自発性に基づく参加が前提となっている。 だが、地域や学校によっては校則あるいは慣習的に部活動への参加を強制している。何らかの体育系部活への帰属を強制している学校も少なくない。 また、社会的にも上級学校の入学試験や就職先の面接などで、これまでに従事してきた部活動について聞かれることが多いことは、社会的に学校における部活動が「生徒がすべき経験=社会人としての一条件」として評価されていることを意味する。特に体育系部活動に参加していたことが高く評価されるということは、体育系部活動に参加していた経験が学校や企業にとっても役に立つという評価になっていることを示している。 これはソ連型の社会主義国において、出世するためには学生時にコムソモール(共産青年同盟)に入った後、共産党員になる必要があると考えられていた傾向に酷似