ブックマーク / nepalreview.wordpress.com (29)

  • 京都の米軍基地(22):「詭弁」答弁と無責任市議会

    京丹後市議会は,9月24日,議員全員協議会を開催し,「米軍Xバンドレーダーの配備受け入れ要請に関する対応について」協議した。(クリック→ユーチューブ再生) 不思議なのは,中山市長の防衛大臣訪問(9月10日)や受入表明(9月19日)の前に,議会で何の決議もしていないこと。議員全員協議会で何回か協議しているが,これは要するにおしゃべり,正式の議会での受入決議は,新聞報道で見る限り,ない。しかも,受け入れについては,市長「受入表明」だけで済ませ,正式の文書は出さないという。こんな重大問題なのに,議会決議も,文書での正式回答もなし。なぜ要求しないのか? こんなていたらくでは,議会の責任放棄と批判されても,いたしかたあるまい。 受入表明後の議員全員協議会(9月24日)は,したがって気が抜けたビール,中山市長のお話し拝聴に終始した。 ■中山市長の議会答弁(9月24日) そうした中,1人気を吐いていたの

    京都の米軍基地(22):「詭弁」答弁と無責任市議会
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    arkanal2 2013/10/16
    空気を読まず(読めず)正論を吐くので煙たがられるが,地域の風通しをよくしていることは間違いない・というよりもむしろ,立身出世に関心がないからこそ,地域での無私の活動が続けられるのだろう。森議員のことは
  • 京都の米軍基地(21):「苦渋の判断」の甘さ

    京丹後市の中山市長は,9月11日の議会定例会(第2日)や9月19日付文書「TPY-2レーダー配備への協力及びこれを巡る経過,考え方について」において,米軍Xバンドレーダー受け入れを表明した。市長は,「苦渋の判断」と繰り返しているが,事柄の重大性に比べ,あまりにも甘く,軽い。米日「政産軍共同体」は,何ら苦く渋い思いをすることなく,タナボタで,京の都の西北,経ヶ岬を手に入れることになる。 市長の説明によれば,防衛省からの申し入れが2013年2月26日,それ以降,半年以上にわたり,「防衛省等による15回をこえる説明会」や市議会での議論等を通して様々な検討と確認を行ってきた。そして,9月10日,京都府知事とともに小野寺防衛大臣を訪問し「大臣から政府として真摯で責任ある対応の確認を得た」ので,京丹後市として「必要な協力を行うことと総合的に判断」したというのである。 しかし,この判断のどこに「苦渋」が

    京都の米軍基地(21):「苦渋の判断」の甘さ
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    arkanal2 2013/10/04
    しかし,この判断のどこに「苦渋」があるのだろう? あらかじめ決められたシナリオ通り,事は淡々と進められ,予定通りの決着を見たということではないのか? そもそも,これは自治体=地方政府の自立的「判断」に
  • 「敗北」から学ぶ:龍應台『台湾海峡1949』

    9月18日は柳条湖事件(1931年,関東軍自作自演謀略事件)の日。思い立って龍應台『台湾海峡1949』を読んでみた。 ●龍應台『台湾海峡1949(大江大海1949)』原著2009年;天野健太郎訳,白水社,2012年 4百頁余の大著であり,読み通すのはたいへんだが,内容は衝撃的。国民党政府軍,人民解放軍,そして日軍,ソ連軍などが相互に,また住民に対して,何をしたのかが,多くの具体的な証言により,リアルに語られている。目をふさぎ,耳を覆いたくなるが,いまや「戦前(次の戦争の前)」を生きる日人,特に若い世代の人びとにとっては,必読文献の一つといってもよいだろう。 著者は「書は文学であって,歴史書ではない」(8頁)といい,事実,資料解釈などに批判もあるようだが,書の基的立場は一貫している。冒頭の詩で,著者はこう問いかけている―― 彼らはかつて,あんなに意気盛んで若々しかった。しかし, 国

    「敗北」から学ぶ:龍應台『台湾海峡1949』
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    arkanal2 2013/09/21
    4百頁余の大著であり,読み通すのはたいへんだが,内容は衝撃的。国民党政府軍,人民解放軍,そして日本軍,ソ連軍などが相互に,また住民に対して,何をしたのかが,多くの具体的な証言により,リアルに語られてい
  • 債務奉公少女,カムラリ

    元カムラリが,ダン郡やカトマンズで激しい抗議活動を始めた。ダン郡庁舎前では,6月3日,50人以上が逮捕され,カトマンズではシンハダルバール(政府庁舎)前で抗議していた約70人を警官隊が攻撃し,10名が重傷を負った。 [参照]年3000円で売られる少女,カムラリ カムラリ(kamlari)とは,債務奉公少女のことであり,カマイヤ(債務労働者)の少女版。西部のダン,バンケ,バルディヤ,カイラリ,カンチャンプルのタルー族が多く,たいていチョーダリ姓。カマイヤは,「カマイヤ労働禁止法(2002年)」で禁止されたが,元カマイヤ,あるいはカマイヤでなくても地方農民は貧しく,娘を育てられない。そのため,娘が5~7歳になると,借金のカタとして,あるいはい扶持を減らすため,地主や都市富裕家族の家に奉公に出す。 ■バンケ,バルディヤ,カイラリ,カンチャンプル カムラリは,奉公先に恵まれれば,実の子に準ずる扱

    債務奉公少女,カムラリ
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    arkanal2 2013/06/13
    カムラリ(kamlari)とは,債務奉公少女のことであり,カマイヤ(債務労働者)の少女版。西部のダン,バンケ,バルディヤ,カイラリ,カンチャンプルのタルー族が多く,たいていチョーダリ姓。
  • 京都の米軍基地(6):廃校と高速道路と基地

    1.少子高齢化と米軍基地 京都・経ヶ岬への米軍Xバンドレーダー基地新設が,丹後の過疎化・少子高齢化を背景にしていることは,いうまでもない。村々では,子供や青年が減り,サルやシカやイノシシやクマやタヌキやイタチなどが激増した。田畑はすべて,周囲をぐるりと網や電気柵で囲っているが,それでも防ぎきれない。高齢農民にとって,たいへんな作業だし,経費もかさむ。また,沿岸の漁業も老齢化とともに継続が困難になってきている。丹後の農村・漁村は,崩壊の危機にある。 そこに米軍基地だ。当然,補助金がついてくる。京丹後市は2004年4月,広域合併し,豪華な庁舎や会館など様々な施設を造ってきた。首が回らないはずだ。そこに米軍基地。関係自治体は,はや何を,どれだけ分捕るか,条件闘争に入った感がある。 ■丹後半島のバス停と時刻表: 冬期は1往復(5/31) 2.森ICと大宮第三小学校 丹後半島の道路建設ラッシュにつ

    京都の米軍基地(6):廃校と高速道路と基地
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    arkanal2 2013/06/13
    この付近の少子高齢化がいかにすさまじいかは,建設中の「森本IC」から1,2キロ先の「大宮第三小学校」をみると,よくわかる。 この学校は,1980年,周辺のいくつかの小学校を統合し,新設された。何クラスあった
  • ネパールとスイス

    スイスは,大国に囲まれた小国にとって,つねにモデル国家の一つであった。惨敗により貧困弱小国に転落した日も,「東洋のスイスたれ」といわれ,一時その気になったこともあるが,すぐ冷戦に組み込まれ,それを利用して身分不相応の経済大国にのしあがった。そして,その泡沫のバブル経済が破綻し,落ち目になると,こんどは軍事大国を目指している。日は,ほぼ一貫して,「単一民族」の強大国が目標であり,多民族永世中立国スイスはモデル国家とはなり得なかった。 これに対し,ネパールは,印中両大国に挟まれた多民族小国であり,存続のため,多かれ少なかれスイス的な生き方をしてきた。地政学的に,ネパールにとって,それは不可避の選択であったといってもよいであろう。 と,そんなことも考え,スイスを見てくることにした。といっても,割高の個人旅行は無理なので,格安カミカゼ団体旅行でチケットとホテルを確保し,自由時間の範囲内で歩き回

    ネパールとスイス
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    arkanal2 2013/06/02
    一時その気になったこともあるが,すぐ冷戦に組み込まれ,それを利用して身分不相応の経済大国にのしあがった。そして,その泡沫のバブル経済が破綻し,落ち目になると,こんどは軍事大国を目指している。日本は,ほ
  • 米軍基地京都設置問題関係資料:前泊編著『日米地位協定入門』

    米軍基地ができると,京都・丹後はどうなるのか? それは,このを読むと,手に取るようによく分かる。 ■前泊博盛(編著)『当は憲法より大切な「日米地位協定入門」』創元社,2013年3月 【参考】米軍経ヶ岬基地年表 書によれば,在日米軍は,日米安保条約,地位協定,および他の諸々の合意や「密約」により,日国内で自由に行動する広範な権限を認められている。 米軍関係者には日への「出入国自由の特権」があり,米軍基地には「排他的管理権」がある(p35)。米軍には日の法律が適用されず(p75),米軍基地は一種の「治外法権」であり(p73),米兵犯罪はほとんどまともには裁かれない(p73)。 法的には,安保条約等の日米条約群が憲法を含む日の国内法に優位しており,その意味では「日は法治国家ではない」(p238)。日は,アメリカの属国・植民地であり,「主権国家とはいえない」(p86)。 書は,

    米軍基地京都設置問題関係資料:前泊編著『日米地位協定入門』
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    arkanal2 2013/06/02
    基地は,いったん設置してしまったら,もはや撤去はおろか,最低限の監視や規制すらできない。いくら人権や民主主義を主張しようが,シビリアン・コントロール(文民統制)を叫ぼうが,馬耳東風,「治外法権」や軍事機
  • フェイスブックの恐怖(2)

    フェイスブックの恐ろしさについては,これまで何度か指摘してきた。(フェイスブックの恐怖) 問題の根源は,ネットのくせに,実在論原理主義をとり,人情報を収集し,蓄積し,利用しようとするところにある。 それでも,これまでは普及優先だったのか,偽名,偽アドレスで登録できたが,かなり普及した結果,原理主義の性を徐々に現し,人情報のさらなる収集強化に乗り出したらしい。 ■匿名も顔写真以外もまだ可能(2013/05/15) 住所は,すでに実在住所でないと,登録できない。これは,おそらく郵便番号簿か何かと連動させ,偽住所は受け付けないようにしているのだろう。そのうち,住所入力なしでは使用禁止とされそうだ。そうかといって,実在のどこかの住所を入力すると,そこに住んでいる人に迷惑がかかる。 住所に加え,最近,強化し始めたようなのが,電話番号。登録をしつこく要求してくる。あまりにうるさいので,「9876

    フェイスブックの恐怖(2)
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    arkanal2 2013/05/19
    住所は,すでに実在住所でないと,登録できない。これは,おそらく郵便番号簿か何かと連動させ,偽住所は受け付けないようにしているのだろう。そのうち,住所入力なしでは使用禁止とされそうだ。そうかといって,実
  • Facebookの恐怖

    半年前,知人に誘われ登録したとたん,Facebookの危険性に気づき,個人情報を削除しようとした。しかし,どうしても完全削除は出来ない。しかも,パソコンを立ち上げたら(あるいはIEを使用したら),自動的にFacebookに接続し,情報を盗られている。他の全サイトからサインアウトしても,Facebookだけはサインイン状態で残っている。マイクロソフトとグルではないか? 悪質なウィルスと同じだ。 これから,この種の「ソフト全体主義」ソフトが増え,個人情報をひそかに盗み取られることが多くなるであろう。ネット切断して,ヒマラヤ山中にこもるより仕方あるまい。

    Facebookの恐怖
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    arkanal2 2013/05/19
    Facebookは,いったん登録したら,個人情報の完全削除は素人にはまず不可能だ。 半年前,知人に誘われ登録したとたん,Facebookの危険性に気づき,個人情報を削除しようとした。しかし,どうしても完全削除は出来ない。し
  • 囲い込まれた自然と文化:宝塚

    宝塚に転居して一年,近隣の目もくらむ自然格差・文化格差に愕然たる思いだ。 宝塚は神戸・六甲山系の東山麓。かつては美しい里山・田園地帯であったのだろうが,容赦ない宅地開発で,いまや醜怪な現代都市に変貌している。 以前の比較的余裕のあった邸宅が相続で売却されると,跡地は分割され,3~4軒のマッチ箱住宅が建つ。あるいは,わがアパートのような,貧相な墓石型集合住宅となる。 このような新興住宅住民には,豊かな自然や文化は無縁だ。働き,い,寝るだけ。貴族主義者のハンナ・アーレントは,「労働」を必然と消費に隷従する最下級の人間行為と喝破したが,私のような庶民アパート住民には,反論のしようもない。 かつて高度成長以前の日社会では,そうではなかった。人々の多くは貧しかったが,下町でも農村でも時間はあふれ,様々な趣味や遊び,つまり多様な文化が栄えていた。美しい自然と多様な文化は,日を訪れた外国人を痛く感

    囲い込まれた自然と文化:宝塚
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    arkanal2 2013/04/21
    雑然とした必要と消費のための街に成り下がってしまった。 例外があるとすれば,それは金網と鉄格子で囲い込まれた広大なゴルフ場だけ。そこは別天地。花々が咲き乱れ,小鳥がさえずる美しい自然の中で,時間はゆっ
  • カーターセンターと米太平洋軍とネパール(2)

    2.米太平洋軍の軍事援助 カーターセンターの人権・民主主義援助とセットになっているのが,米太平洋軍の軍事援助。タカとハトの使い分けこそ,米外交の持ち味であり,深さであり,強さだ。 (1)米丸抱えのShanti Prayas Ⅱ 先述のように,パンチカルの「ビレンドラ平和活動訓練センター(BPOTC)」での「Shanti Prayas Ⅱ(SPⅡ,平和活動Ⅱ)」は,3月25日~4月7日,871人(ネパール416人,外国23カ国455人)が参加し,実施された(ekantipur,Apr8,2013)。 ■訓練中のフィリピン兵/村民統制訓練(PACON, Mar30/27) SPⅡは,米政府の資金援助により,米太平洋軍Global Operation Initiative(GPOI)の訓練プログラムの一環として実施された。 SPⅡには,米太平洋軍トマス・L・コナント副司令官が視察に訪れた。また,

    カーターセンターと米太平洋軍とネパール(2)
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    arkanal2 2013/04/21
    イザとなれば,シビリアン・コントロールに復帰する。アメリカはやはりスゴイ国であり,ぎりぎりのところでは信頼に足る本物の民主主義国だ。 これに比べ日本は,政治的に未熟であり,ハトとタカの使い分けはどだい
  • 絞首刑を煽るインド民主主義:A.ロイ(9)

    8.対テロ戦争の悲惨と愚劣 (1)対テロ戦争のためのアフザル処刑 アフザル裁判が,彼の出身地カシミールの紛争と密接に関係していることは,いうまでもない。ロイによれば,カシミールは20年以上にわたってインド国に軍事的に占領され,何万ものカシミール人が拘置所,刑務所,仕組まれた(みせかけの)遭遇戦などで殺されてきた。アフザル処刑は,そのカシミール紛争を新たな次元に引き込むものだという。 「アフザル・グル処刑は,これまで民主主義を一度も実体験したことのない若者たちに,リングサイド特等席でインド民主主義の威厳と壮麗な働きを観る機会を与えてくれた。カシミールの若者たちは,法輪が回るのを観た(*1)。彼らは,インド民主主義の厳かな白い諸制度のすべてを観た(*2)。政府,警察,裁判所,政党と,そしてそう,あのメディアが共謀して,一人の男を縛り首にした。公正と彼らの信じない裁判により,一人のカシミール人

    絞首刑を煽るインド民主主義:A.ロイ(9)
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    arkanal2 2013/03/16
    カシミールは20年以上にわたってインド本国に軍事的に占領され,何万ものカシミール人が拘置所,刑務所,仕組まれた(みせかけの)遭遇戦などで殺されてきた。アフザル処刑は,そのカシミール紛争を新たな次元に引き
  • 日本ポルノとネパール性タブー

    谷川昌幸(C) 性風俗には興味津々とはいうものの,全くの門外漢,その方面の専門家には常識かもしれないが,最近,疑問に感じたことについて述べてみたい。 1 性は,人間関係の根幹,文化の最下層の土台であり,どの社会にも性規範はある。異文化との出会いで最大の驚きの一つは,性風俗,性規範の違いである。 ネパールに初めていったときの驚きも,まさにこれだった。カトマンズのあちこちに男女交合図がある。日のスミ塗りポルノなど足元にも及ばぬリアルさ,まさに男女の性行為そのものの彫像や絵画が白昼堂々と町中で鑑賞できる。これはいったいなんだ! 性=罪=悪とするクリスチャンはいうに及ばず,儒教にキリスト教を接ぎ木した日人にとっても,これはみだらな不道徳,良く言えば理解を超えた神秘だった。 だから十数年前,女子学生十数名を連れてネパールに行くことになったときも,ネパールにはとんでもない「○○○○」がある,見たく

    日本ポルノとネパール性タブー
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    arkanal2 2013/03/16
    資本主義は,欲望の無限の増大により維持される。資本主義は,常に成長を求め,インフレを維持拡大し,カネにカネを生ませ,いまではバーチャル投機経済となってしまった。資本主義は麻薬のようなものであり,インフ
  • 外国人研修生の過労死,朝日社説が告発

    7月14日付朝日社説が「外国人過労死,『実習』という名の『労働』」というタイトルで,外国人研修・技能実習制度を取り上げ,これを「『国際貢献』をうたう制度の欺瞞性」とし,「実態は『労働』なのに研修や実習などとごまかすのは,もう止めるべきだ」と厳しく断罪している。 ネパール人研修生は,ネパール・日研修生協定(2003.12.3)は締結されているものの,これまではあまり多くなかった。ところが,今年に入って具体的な研修プログラムが策定され,ネパール人研修生の大量送り出し・受入に向かって関係者らが動き始めた。これは日ネ友好を願う者にとって憂慮すべき事態である。 朝日記事(7/3)によると,外国人研修制度(1981年制定)による来日は2008年度末で8万7千人。現在,日にいる外国人研修生は,朝日記事(7/14)によると,約20万人。死者は2008年度35人。そのうち過労が原因と思われる脳・心臓疾患

    外国人研修生の過労死,朝日社説が告発
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    arkanal2 2013/03/16
    約20万人。死者は2008年度35人。そのうち過労が原因と思われる脳・心臓疾患が16人となっている。 この現代の奴隷制とも呼ばれる外国人研修制度については,内外からの批判が高まり,ついにこの7月2日,労働基準監督署(
  • 陸自,フェイスブック上陸

    「国防軍」への格上げの前祝いとして,陸上自衛隊が,フェイスブック上陸作戦を敢行した。これで,正々堂々,顔(Face)が見える「平和貢献」組織として登録(Book)されたことになる。まずは,おめでたい。 これまで自衛隊は,「暴力装置」などと恐れられ,敬遠されがちだったが,これからの「美しい国・日」では,古臭くて美しくない「暴力装置」などといった表現は死語となり,自衛隊=国防軍は,「愛する人,愛する日」のための「平和装置」という適切な表現をもって呼ばれ,国民すべてから敬愛されることになるであろう。 *********************************************** ■ 陸上自衛隊公式フェイスブック 陸上自衛隊 Japan Ground Self-Defense Force ミッション 「守りたい人がいる」 「人」とは、愛する家族であり、ふれあう地域の人々であり、

    陸自,フェイスブック上陸
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    arkanal2 2013/03/16
    オーウェル風味の皮肉→,これからの「美しい国・日本」では,古臭くて美しくない「暴力装置」などといった表現は死語となり,自衛隊=国防軍は,「愛する人,愛する日本」のための「平和装置」という適切な表現をも
  • 中国「文化大革命」を見習え:ガルトゥング教授

    カンチプールが,創刊20周年記念として,ガルトゥング教授の長文インタビュー記事を掲載している。 ■「ネパールは専門家支配に向かっている」ekantipur, Feb.18. 記事はよくまとまっているが,内容は先の「ヒマラヤン・タイムズ」記事と大差ない。特に驚くべきは,教授の議論の非歴史性。 1.文化大革命を見習え ガルトゥング教授は,ネパールは過去の紛争や革命から何も学んでいない,と厳しく批判し,こう述べている。 「中国は,文化革命後,開かれた。皆が文化革命を罵倒した。しかし,党にはいたるところに女性と若者がいた。中国は反乱を役立てることができたが,ネパールはできなかった。ネパールは[旧弊に]固着したままだ。」 しかし,この議論は変ではないか? 中国が大きく変わりえたのは,革命(破壊)が徹底していたからだ。犠牲者数は,抗日戦争で2~3千万人,革命後の大躍進政策失敗で約5千万人,文化大革命で

    中国「文化大革命」を見習え:ガルトゥング教授
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    arkanal2 2013/02/23
    ガルトゥング教授は,構造的暴力としての不平等こそが直接的暴力をもたらすと主張され,「最も悲惨なコミュニティに着目し,資源を集中的に投入しそのコミュニティを引き上げよ」と提案される。これは適切な助言であ
  • 中央法学図書館の選書センス

    トリチャンドラ校の中央法学図書館(Central Law Library)を見学してきた。 ネパールの図書館や文書館は、たいてい雑然としていて埃だらけ、どのがどこにあるのやら見当もつかないのが普通だが、この図書館は建物は古いものの、掃除が行き届き、ゴミひとつない。署名し、荷物を預けさえすれば、誰でも利用できる。 ■中央法学図書館 蔵書は、規模の割にはよく揃っている。法理論、法哲学、憲法、民法、刑法、国際法、判例集、政治理論、政治哲学、ネパール政治、民主主義、平和学、国際関係など。レベルは高く、院生、研究者向け。 選書センスは非常によい。日の自治体図書館は、一般に選書が悪く、きわもの、ゴミが多い。棚をみると、日人の知的レベルを疑われ、恥じ入るばかりだ。自治体図書館はネパールに視察団を送り、選書方法を学ぶべきである。 揃えを見ていると、当然ながら、インド法が圧倒的に多く、次に英米法

    中央法学図書館の選書センス
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    arkanal2 2012/12/23
    法理論、法哲学、憲法、民法、刑法、国際法、判例集、政治理論、政治哲学、ネパール政治、民主主義、平和学、国際関係など。レベルは高く、院生、研究者向け。 選書センスは非常によい。日本の自治体図書館は、一般
  • タメルの中国書店、尖閣特集号平積み特売

    タメル繁華街のど真ん中に、数年前、中国書店が開店した。以前にも紹介したが、不思議な書店で、店員さんはネパール人だが、商売気はまるでない。かつての中国公営売店そっくりの雰囲気。 そのタメルの中国書店に、11月中旬に行ってみたら、釣魚島(魚釣島)問題を特集した『Beijing Review(北京週報)』が入口の棚に大量に平積みされていた。8月30日号だから、かなり前のものだが、特別扱いである。一冊購入した。 釣魚島特集を読んでみると、思いの外、記事は「冷静」であり論理的だ。中国以外の人々でも、この記事を読めば、中国の主張の方に理があると感じるかもしれない。それほど一見「客観的」に記述されている。 しかし、それはそれとして、この『北京週報』が外人観光客でごった返すタメルのど真ん中の書店に平積みされ販売されているのは、政治的に見て、なかなか興味深い事実である。タメル滞在外人は、日人を除き、たいて

    タメルの中国書店、尖閣特集号平積み特売
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    arkanal2 2012/12/23
    対照的に、 日本の国粋主義者らは昔も今も内弁慶であり、国外で日本への支持を広げる地道な努力をしようともしないし、できもしない。ただただ国内向けに勇ましいことを言いつのるのみ。自家中毒だ。そして、彼らが
  • 棄権か死票か?

    明日は投票日。テレビ・新聞は声を揃えて、「投票に行こう!」と、お説教をしている。しかし、今回の選挙での投票に、どのような意味があるのか? この根源的な問いが、少なくとも、もっと議論はされてしかるべきであろう。 そもそも、この選挙自体が、「違憲状態」つまり違憲なのだ。違憲と判っていて、投票するのか? 投票すれば、どの党に入れようが、選挙の正統性を認めたことになる。憲法は最高法規である。憲法を守るなら、棄権こそが国民の義務となる。 あるいは、今回の選挙のように、大局的に大勢がほぼ見えているように思われる場合、多数派への反対意思を表明するため、落選確実と見られている候補(政党)へ投票すること、つまり死票に、どのような意味があるのか? 死票も、投票には参加するわけだから、多数派追認のための違憲選挙の根的否定にはならない。これは、白票でも同じことである。死票も白票も、投票という形で選挙の正統性、そ

    棄権か死票か?
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    arkanal2 2012/12/23
    われわれは、選挙に行く前に、少なくとも一度はこの選挙神話をも疑ってみるべきだ。異論なき議論はお説教であり、たいていまやかしだ。 「棄権」は、決して、非国民的国家反逆行為ではない。日本の現状を深く憂うが
  • 落日の日本,選挙報道も新華社に負け

    ナショナリストの私としては,近年の秋の陽のような落日は,まことに残念至極,切歯扼腕するも,いかんともしがたい。 この情況に対し,内弁慶軍国主義者は,「固有の領土」を守るため軍艦を派遣せよとか,戦闘機を出撃させよとか,勇ましいことを言っているが,日の衰退は別の要因によるものであり,軍事力ではどうしようもない。 たとえば,昨日の選挙について,ネパールがどう報道しているか,ネットで見ると,ほとんどのメディアがたいした扱いをしていない(日時間16時現在)。日の選挙など,ネパールにはどうでもよいことなのだ。 この扱いは,わからないではないが,それよりも,ショックだったのは,ネパール二大メディアの一つであるマーカンタイル(nepalnews.com)が,日の選挙記事として,「新華社」配信記事を掲載していること。カンチプールはロイター,リパブリカはAFP。日の選挙なのに,なぜKyodo, Ji

    落日の日本,選挙報道も新華社に負け
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    arkanal2 2012/12/23
    ナショナリストの私としては,近年の秋の陽のような落日は,まことに残念至極,切歯扼腕するも,いかんともしがたい。 この情況に対し,内弁慶軍国主義者は,「固有の領土」を守るため軍艦を派遣せよとか,戦闘機を