産経新聞は10日付の1面に、韓国の検察が名誉毀損容疑で在宅起訴した加藤達也前ソウル支局長(48)が書いた長文の「手記」を載せた。彼は冒頭で「9日のソウルはさわやかな秋晴れとなった。私の今の心のようだと思った」とし、「朴政権の最大の問題である“言論の自由への狭量さ”を身をもって読者に伝えることができる機会と考えてきたからだ」と書いた。しかしいくら狭量さを認めるにしても、彼の手記にはうなずきにくかった。 彼は「10月2日の3回目の取り調べで、検事は『(セウォル号事故当日の)大統領の所在問題が(韓国内で)タブー視されているのに、それを書いたことをどう考えるか』と聞いてきた。私はこの言葉に強い違和感を覚えた。日本では毎日、詳細に公開されている国家指導者の動静が“タブー”だというのだ。禁忌に触れた者は絶対に許さないという政権の意思を如実に示す発言だった」とした。 加藤前支局長は巧妙に括弧を利用し、あ