世界に“おもてなし”が出来ると宣言されてしまった我々だが、本当に大丈夫だろうか。その言葉の由来すら知らないのが実情ではないか。そこで今回は、日々おもてなしを実践している料亭「朝川」の若女将・市川祥子さんに、あらためてその基本を習ってみた。 なんと「朝川」ではおもてなしを大事にするため一日三組しか予約をとっていない。 約束の時間に玄関を開けると、若女将はすでに正座してお辞儀で迎えてくれた。おもてなしは既にはじまっているのだ。 若女将によると、「おもてなし」とは、おもても裏もない心で、心地よく一緒に過ごそうと、思いやることだという。まだ何も身についてないが、まずは言葉の由来がわかって満足だ。 そして、相手が心地良いように、食べる時のが大切だという。「デートしたら相手の食べ方が汚くて幻滅した」といったセリフは普段でも耳にするが、食べ方の礼儀もまた、おもてなしの一部なのだ。 お箸の正しい使い方はど