『魍魎の匣』(もうりょうのはこ)は、京極夏彦の長編推理、伝奇小説。百鬼夜行シリーズの第2弾。第49回日本推理作家協会賞受賞作。2007年12月22日にこれを原作とする映画が公開された。さらに、2008年10月から12月までテレビアニメが放送された。 あらすじ[編集] 1952年(昭和27年)の8月15日。中央線での人身事故というありふれたシチュエーションを発端としてストーリーが進む。 暗い性格で友達もいなかった楠本頼子は、クラス一の秀才で美少女の柚木加菜子に突然「私たちは互いが互いの生まれ変わりなんだ」と声をかけられる。始めは戸惑う頼子だったが、互いに孤独だった2人は親交を深め、2人で最終電車に乗って湖を見に行こうと約束する。しかし加菜子は中央線武蔵小金井駅の高尾方面ホームから線路に転落し、列車に轢かれてしまう。 たまたま勤務帰りの刑事・木場修太郎がその列車に乗り合わせていた。木場は頼子と