【ソウル=門間順平】朝鮮中央通信は2日、北朝鮮の新指導者の金正恩(キムジョンウン)氏が、朝鮮人民軍の戦略ロケット司令部を視察し、「敵が少しでも動きを見せれば、無慈悲な火力攻撃で敵の牙城を火の海に変えよ」と指示したと伝えた。 北朝鮮側が、同司令部の存在を伝えるのは初めて。 北朝鮮は先月29日に発表された米朝合意で、ウラン濃縮活動の停止とともに、ミサイル発射の中止も表明。司令部の存在を公開することで、今後の米国側との交渉を優位に進めようとする狙いがあるとみられる。
横浜駅と元町・中華街駅を結ぶみなとみらい線で、朝の通勤時間帯に運賃を支払わない「不正乗車」が横行している。 運営する横浜高速鉄道(横浜市中区)は、2月から不正乗車をやめるように求めるポスターを横浜駅など3駅で掲示を始めたが、根絶には至っておらず、対策に頭を悩ませている。 朝の通勤時間帯に横浜駅から都心方面に向かう東急東横線は混雑する。このため、横浜駅で東横線に乗り入れているみなとみらい線の下り線に乗り、都心とは逆方向のみなとみらい駅や馬車道駅まで戻り、すいている上り電車に乗り換える不正乗車が大半という。 これら2駅は、ホームが対面式で乗り換えがしやすいほか、急行や通勤特急が停車するため、不正乗車が横行しているようだ。横浜駅の隣の新高島駅は、ホームが対面式ではなく乗り換えには階段を上り下りする必要があるため、ほとんど不正乗車はないという。横浜駅からみなとみらい駅や馬車道駅を往復すると本来は3
九州電力の新大分発電所(大分市、総出力229万5000キロ・ワット)で3日早朝、トラブルが発生し、すべての発電設備が停止した。 九電は東京電力や関西電力など電力6社から計240万キロ・ワットの電力融通を受けるなどして突発的な大停電に陥る最悪の事態は回避した。しかし、寒波に見舞われる中、原子力発電所の再稼働ができないため、電力各社の電力供給は綱渡りの状態が続いている。 新大分発電所のトラブルは、燃料の液化天然ガス(LNG)を流す量を調整する弁を動かすために空気を送り込む配管が凍結し、燃料を供給できなくなったのが原因だ。九州地方はこの日、各地で観測史上最も低い気温を記録しており、配管内部の水分が凍結した。 九電は、他電力からの電力融通に加え、新大分発電所の配管を温めるなどし、順次復旧させている。 この結果、九電の供給力は1518万キロ・ワットを確保出来る見通しだ。一方、3日午前に予想される最大
【ワシントン=岡田章裕】米通商代表部(USTR)は13日、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に日本が参加することに対する意見公募を締め切った。 農業、製造業などから100件を超える意見が集まった。米自動車大手3社(ビッグスリー)で組織する米自動車政策会議(AAPC)は、日本の自動車市場の閉鎖性を理由に「現時点では反対」と表明し、参入障壁となっている軽自動車規格については、「廃止すべきだ」と主張した。 今年秋の大統領選を控え、大きな雇用を生んでいるビッグスリーの政治に対する影響力は大きい。月内にも始まるとみられる日米の事前協議で自動車分野は大きな焦点で、交渉は難航が予想される。 AAPCは、日本独自の軽自動車規格について、「市場の30%を占めているが、もはや合理的な政策ではない」と批判した。日本の技術基準や、認証制度などの規制も参入の障害になっており、透明性が必要としている。1990年代後半
独立行政法人・水資源機構が利根川の利根大堰(埼玉県行田市)で行っているサケの遡上(そじょう)調査で、遡上数が1983年の観測開始以来最高の計1万5062匹(21日現在)となり、初めて1万匹を超えた。 遡上数はここ10年で増加傾向をたどっており、特に今年は、これまでの最高だった2009年の9463匹から1・6倍の大幅増となった。同機構利根導水総合事業所は、「東日本大震災で東北地方の漁業が大打撃を受け、サケが途中であまり捕獲されずに利根川を遡上したためではないか」と見ており、「手放しで喜べる原因ではない」としている。 同機構は毎年10月1日から12月25日まで、利根大堰の魚道を通過するサケを数えている。今年は1日の遡上数も、11月12日に過去最高の906匹を記録。一昨年と比べると、11月中旬以降の増加ぶりが目立っているという。 83年に21匹しかなかった遡上数は、同機構が95~97年にサケが上
自転車の総合対策について、警察庁の石井隆之・交通局長がインタビューに応じ、「自転車は『車』との意識を持ってもらうことが目的で、スピードを出す人以外は従来通り、歩道走行で構わない」と強調した。 ――なぜ今、自転車対策なのか。 「二酸化炭素の削減や東日本大震災での交通混乱を機に注目を集める一方、歩行者に注意を払わず死亡事故を起こすケースも多くなっている。高齢の歩行者も増える今、あえて強い対策を打ち出した」 ――誰でも車道走行しなくてはいけないのか。 「高齢者や子供を乗せた保護者、前かごに荷物を積んだ人などは歩道で良い。ただ、いずれも徐行が原則で、スピードを楽しむ人は車道に降りてもらう」 ――どんな自転車が摘発されるのか。 「ブレーキの付いていないピストバイクや、信号無視、指導警告を繰り返しても危険運転するような事故に直結するケースに限る」 ――車道での自転車事故が増えるのではないか。 「事故統
東日本大震災で駅舎や線路が津波で流失した岩手、宮城県内のJR3路線について、従来の鉄道ルートに専用道路を作り、バスを運行させる「バス高速輸送システム」(BRT)で復旧させる案を、JR東日本が検討していることがわかった。 鉄道を敷設し直すより早期の整備が可能な上、整備費用も半分以下で済むメリットがある。JR東は、実現に向けて被災自治体と協議していく方針だ。 BRT導入が検討されているのは、不通となっている東北地方のJR7路線のうち、気仙沼線と大船渡線、山田線の一部区間で、計154キロ。線路が橋脚や路盤ごと流失するなど被害が大きく、原状回復には400億円近くかかるとみられる。今後、市街地が高台に移転すれば、ルート変更を余儀なくされるため、震災から8か月たった今も、本格的な復旧工事の着手すら困難な状態だ。 沿岸被災地では、鉄道の代替でバスが運行されているが、朝夕を中心に通勤や工事の車両で渋滞。地
【ニューヨーク=小谷野太郎】米自動車大手3社でつくる業界団体「米自動車通商政策評議会」は11日、日本が環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に参加することに反対する声明を発表した。 同評議会のマット・ブラント代表は、米国の対日貿易赤字の7割は自動車関連が占める、と指摘。その上で、「日本の自動車市場は先進国の中でも最も閉鎖的だ」と主張し、日本のTPP交渉参加は、「日本に都合の良い通商慣行を正当化し、重要な通商合意の進展を妨げる」と批判した。 同代表は、米自動車産業はこれまでのリストラで国際競争力を強化し、雇用創出などで米経済の回復の先導役を果たしている、と主張。TPPへの日本の参加は「これまでの努力を危険にさらす」との警戒感を示した。米国では、自動車産業が集積するミシガン州知事や同州選出の上院議員も日本のTPP参加に反対する声が出ている。
若者向けのキャラクター性重視の小説、ライトノベル(ラノベ)のマンガ化作をメーンにした集英社の新雑誌「スーパーダッシュ&ゴー!」(SD&GO)が25日、創刊された。 12月には講談社のマンガ部局がラノベの刊行を始める。相思相愛のラノベとマンガ。そのアツアツぶりに迫った。(佐藤憲一) 「SD&GO」は、ラノベレーベル、スーパーダッシュ文庫が出す隔月刊マンガ雑誌だ。「一つの編集部でマンガとラノベ両方出すのは初めてでは」と高橋博副編集長。創刊号は、半額弁当争奪戦をコミカルに描く『ベン・トー』など同文庫の人気ラノベのマンガ化作が並ぶ。マンガを入り口に、原作小説の読者を増やす狙いもあるという。 講談社の「ラノベ文庫」も話題だ。同社には、西尾維新さんらのベストセラーを連発する文芸局の講談社BOXが既にあるが、同文庫の編集部は、マンガ誌の編集局内に新設。「文芸が作家名で作品を売るとしたら、ライトノベルはキ
【バンコク=新居益】タイで大洪水による冠水が広がり被害が長期化しているのは、例年以上に多い降水量と、なだらかな地形のためだ。 タイ政府当局によると、今年は5~10月の雨期に、国を南北に貫くチャオプラヤ川の上流地域で、平年より約5割多い雨が降った。過去60年で最多の雨量といわれている。 タイで洪水を調査している寺川陽・国土交通省河川環境評価分析官によると、多数の日系企業が入居する中流域のアユタヤ県などの工業団地は、10年に1度の大雨に耐えられるよう設計されており、今年の大雨は想定外だった。 地形が険しく川の流れも速い日本とは異なり、タイの国土はなだらかな地形で、川の水は元々、緩やかに流れている。 今週末には、タイ湾で大潮を迎え潮位が高くなるため、川の水は海に向かって流れにくくなる。 首都バンコクで本格的に冠水が始まっても、急流が一気に押し寄せるのではなく、穏やかな水の流れとなりそうだ。 ただ
15日午後4時15分頃、名古屋市中村区のJR東海道線名古屋駅を出発した豊橋発大垣行き下り普通電車(6両編成)の車掌から、「乗客同士が言い争いをしている」と、JR東海総合指令所に連絡があった。 一宮署員が尾張一宮駅に駆けつけて、電車が駅に停止した際に乗客に事情を聴いたが、けがはなく、そのまま帰宅させた。この電車を含めて下り電車5本が最大37分遅れ、約2050人に影響した。 一宮署の調べでは、母子が座れずに立っているのに気づいた男性が、「誰か席を譲ってあげて」と呼びかけたが、譲る人がいなかったため立腹。座っていた乗客の男性1人と言い争いになったという。
石川県内在住のイスラム教徒らでつくる「石川ムスリム協会」が中心となり、金沢市内で進めている県内初のモスク建設計画が、地元町会の反発で難航している。 既に土地を取得し、着工段階を迎えた協会側は、9月下旬に地元説明会を開いて理解を求めたが、町会側は「イスラム教になじみがない」などと、計画反対を訴える声が多いといい、異文化理解の難しさをうかがわせている。 同協会は、金沢大の留学生を中心に約100人が所属しており、出身は東南アジアや中東などさまざま。 普段は集まって礼拝するほか、解体の仕方に宗教上の決まりがある肉類の調達、ラマダン(断食月)明けの祭りなどを行っている。現在は礼拝に市内のアパートの1室を使っており、毎晩10人程度が参加するが、手狭で集会を開くのも難しいという。 富山、福井など近県にモスクが建つ中、同協会も3年ほど前から計画。中古車輸出業者が多い富山県などに比べ、留学生中心の石川県は資
ニュース 2代目「角ハイボール」CMに菅野美穂 (9月15日) サントリー「角ハイボール」CMの新シリーズに、女優の菅野美穂が起用されることになり、15日、都内で開かれた記者発表会で意気込みなどを語った。(9月15日) [全文へ] 映画ニュース 鈴木京香&長谷川博己「セカンドバージン」舞台あいさつ (9月15日) 昨年、NHKドラマで放送されて社会現象を起こし映画化された「セカンドバージン」が、“マレーシア日本映画祭”のオープニング作品として上映され、舞台あいさつに主演の鈴木京香、長谷川博己と黒崎博監督が登壇した。 (9月15日) [全文へ] テレビ&ラジオニュース 島田紳助引退 出演番組の対処固まる (9月15日) 島田紳助の突然の引退から3週間あまり。レギュラー番組を抱えていたテレビ各局の対処が固まりつつある。(片山一弘、旗本浩二)(9月15日) [全文へ] アーティスト 堺正章
【ソウル=門間順平】能登半島沖で小型木造船に乗った脱北者とみられる男女9人が13日、海上保安庁に保護された問題は、韓国でも関心を集めている。 韓国メディアは、脱北者の1人は朝鮮人民軍に所属していると報じている。 韓国在住の脱北者の男性は読売新聞に対し、「軍が食料の自給自足や資金稼ぎのために、漁をする『副業船』を持っている」と話す。 こうした船ではイカやタコ、貝類などを取るという。北朝鮮は船を使った脱北に警戒し、厳重な沿岸警備体制を敷いているとされるが、男性は「軍人の場合、担当者を言い含めたり、金を渡したりして副業船で沖に出ることができる」と語る。 船首のハングルについて、別の脱北者の男性は「底引き網漁の動力船の意味だ」と説明。船体の登録地域を表すとの話もある。
九州電力玄海原子力発電所がある佐賀県の古川康知事が簡易投稿サイト「ツイッター」で、原子力を否定する人を愚弄する「つぶやき」を自分の「お気に入り」に登録していたことが分かり、13日の県議会で取り上げられた。 知事は「インターネット上で話題になるまで知らなかった。恐らく間違って登録されたと思う」と釈明した。 県議会で質問した宮崎泰茂議員(市民リベラルの会)によると、登録していたのは「地震ごときを理由に原子力を否定するなんて、いったいどれだけ軟弱なんだ。そんな女々しい奴は、豆腐の角に頭をぶつけて死んでしまえ」などという文章。別の人物が6月25日につぶやいた内容だった。 お気に入りリストは、本人以外も閲覧可能。知事のリストにこの文章があることがネット上で話題になったため、7月6日に削除したという。この日は、やらせメール問題が発覚した日だった。
九州大工学研究院の小江(おごう)誠司教授(触媒化学)らの研究チームが、ニッケルとルテニウムによる分子触媒を使った燃料電池の開発に成功した。 実用化されている白金(プラチナ)触媒を使った場合の25分の1の発電能力を確認。高価な白金に代わる触媒として期待できるという。12日付のドイツ化学会誌「アンゲバンテ・ケミー」の電子版に掲載された。 燃料電池は水素と酸素を使って電気をつくる。通常は、水素から電子を取り出して反応を促進する触媒に白金を使うが、資源量が少ないため、より安価な材料が求められている。 研究チームは、水素から電子を取り出してエネルギーにしているバクテリアの体内にある酵素「ヒドロゲナーゼ」に注目した。2008年にニッケルとルテニウムを組み合わせ、酵素と同じ機能を持つ分子をつくることに成功。今回、この分子が燃料電池に使えることを確認した。小江教授は、白金に比べ触媒の価格は10分の1以下に
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