10月3日、18時56分、両チーム選手入場。浦和のゴール裏では発煙筒がたかれ、白い煙に覆われていく。コイントスで勝ったキャプテンの山田暢久はエンド交換を選択。いつも通り、サポーターを背にしての戦いを選んだ。600人近いサポーターが海を渡り駆け付けていた。 静かな立ち上がりだった。 しかし、10分、浦和はカウンターから失点。その後、ワシントンがペナルティーエリア内でDFをかわしてフィニッシュするチャンスもあったが、前半は0−1のまま終了する。 後半、序盤からペースをつかんだ浦和は、そのままの流れで押し切り、7分、田中達也のヘディングシュートで同点に。19分にはワシントンが後方からのチャージを受け、PKを獲得する。きっかけはFKだった。位置はペナルティアークの少し右。ポンテが数メートル横にいた鈴木啓太へと転がす。試合後、鈴木は次のように振り返っている。 「FKのときにポンテがちらっと(自