ファシリテーターは「促進者」と訳されますが、ぼくの解釈では「場の空気をつくる人」です。 ファシリテーターとはどんな仕事ですか?と聞かれると、ぼくは「空気をつくる仕事」と答えます。もちろん、さまざまなプロセスがそこには必要ですし、重要なポイントは瞬間瞬間変わってくることも多いですが、最終的なゴールは何か、と考えると、その時間・空間における「空気」をデザインすることだと思うのです。 ファシリテーションに求められるのは、ワークの設計であり、コミュニケーションのデザインであり、アウトプットへの誘導であり、場の合意形成ですが「場の一体感の醸成」はすべてのプロセスを円滑にするのに、プラスに作用します。あえて極論を言ってしまえば、その場に一体感を生み出すことができれば、いいアウトプットが生まれる確率は格段に上がります。ワークの巧拙や進行のテクニックのひとつひとつよりも、成功要因としては大きいのではないか