彼ありきのライフプラン 2018年2月中旬、2人は結婚した。1993年生まれのカップル、24歳での早い決断だった。彼は、この春から博士課程に進学する。しばらくの間、一家の大黒柱となるのは、春から大手IT企業に就職する、ナナさん(仮名)だ。 付き合い始めたのは中学3年生の時。大学進学、ナナさんの留学など数々の変化を乗り越えて9年半交際を続けてきた。 とはいえ、彼の就職を待たずしての結婚。経済的な不安はなかったのだろうか。 「無くはなかったです。でも、彼は奨学金が決まり、私も就職先が決まり、月収の見当がついたとき、苦しいながらもやっていけるなと思うようになりました。」 「それよりも、4月からお互い環境が変わるので、一方が心変わりしてしまうことが不安で」 将来を約束し合って、安心して新しいスタートを切りたい。そのためには、自分が一時的に大黒柱になるという決断は、未来への価値のある投資だ。 「この