銀行各社が外貨預金を獲得する動きを強めている。円安が進む中、金利が高い外貨で運用すれば高い利息が得られる上、円安が今後進んだときに外貨から円に換えれば為替差益も見込めるため、個人マネーの流入が増加している。 三菱東京UFJ銀行は7日から、インターネット限定で「2日間限定 外貨預金タイムセール!」を展開する。米ドルなど4種類の通貨で、円建ての資金を預け入れる際の手数料を通常の25〜50銭から10銭に引き下げる。同社は、1月の外貨預金の売買高は、政権交代前の昨年11月の3倍に増えた。「相場が大きく動く時期は消費者の関心は高い」(リテール事業部)としている。 みずほ銀行も、ネットとATM(現金自動預払機)限定で6月28日まで手数料割引プランを展開中。今後、個人マネーが外貨を売買する動きが強まれば、円安をさらに後押しする可能性がある。