ノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大学教授は21日、安倍晋三首相、甘利明経済再生相とそれぞれ会談した。会談を終えたスティグリッツ教授は記者団に「安倍政権の景気刺激策は、短期的な(景気浮揚といった)課題だけでなく、同時に、長期的な課題の解決にもつながることを指摘した」と語り、安倍政権の経済政策「アベノミクス」を支持した。 また、1千兆円近い国・地方の債務を抱えるなど財政が厳しい状態にあることについても「日本はまだまだ経済のポテンシャルがある。経済を成長させれば債務を減らすことができる。そのためにもデフレの脱却がまず第1だ」と語った。 安倍首相は、「教授から支持する発言をもらって心強い」と語った。甘利氏との会談は15分の予定だったが、50分超となるなど、活発な意見交換となった。 双方の会談には内閣官房参与の浜田宏一・米エール大学名誉教授も同席した。