連載【落語に学ぶ住まいと街(18)】 落語好きの住宅ジャーナリストが、落語に出てくる江戸の暮らしを参考に、これからの住まい選びのヒントを見つけようという連載です。 番外編として、歌舞伎座を紹介した「いよいよオープンした新・歌舞伎座、建築物としての見どころは?」が、こけら落とし公演が続いて、連日にぎわいを見せている。江戸時代の歌舞伎は、庶民の最大の娯楽だった。落語にも、歌舞伎を題材にした「芝居噺」が多い。なかでも「七段目」はもっともよく知られている。七段目とは、忠臣蔵を描いた歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」の「祇園一力(いちりき)茶屋の場」のことだ。 落語「七段目」とは… 大店の若旦那は芝居好きで、家業そっちのけ。旦那が叱っても、芝居がかりで答えるので、2階に謹慎となる。若旦那は2階で反省するどころか、一人で芝居の真似を始める。「静かにしろ」と旦那が小僧の定吉を2階へやるが、この定吉も大の芝居好きだ
歴史哲学や比較文化的視点から日本史を研究する武光誠・明治学院大学教授に「職場と県民性」についてお話を伺った。 「人間の気質は、世代や時代背景などにも影響されていますが、そのなかで県民気質に着目するのも面白いかもしれません。県民気質をつくり出しているのは、気候、産業、交通路の違いといった地理的要素と、縄文文化圏・弥生文化圏の違い、江戸時代の藩の違い、戦国時代までの支配者の違いといった歴史的要素です。気候ひとつ取っても積雪の厳しい地域は粘り強い気質が、自然の恵みが豊かな地域は物事にこだわらない豪放な気質を持つ人がつくられやすいといわれる」 さらに、郷土の偉人の影響が強い地域もある。 「明治維新の西郷隆盛や坂本龍馬のような偉人を輩出する地域では、憧れの念から影響を受けている人もいる。例えば鹿児島県では薩摩人独特の気質を強く持つ男性を『ぼっけもん』と呼びます。西郷隆盛のようなどっしり頼られる
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