今年度の新人社員のうち、就職先で「定年まで働きたい」と答えたのは30・8%(昨年比3・5ポイント減)にとどまったことが27日、日本生産性本部(東京)などが実施した「働くことの意識調査」で分かった。「第1志望の会社に入れた」との回答が52%と、昨年(60・9%)を大幅に下回っており、生産性本部は「就職難を背景に、学生が志望企業のレベルを下げ、内定を確保することを優先した結果」と分析している。 会社の選択理由は、「自分の能力、個性が生かせるから」が35・8%と最も多く、次いで「仕事が面白いから」22・3%、「技術が覚えられるから」8・9%−の順。「この会社でずっと働きたいか」の質問には、「状況次第で変わる」が33・1%と、「定年まで働きたい」を上回った。 調査は3月10日から4月26日まで、生産性本部が実施した新社会人研修に参加した新入社員を対象に実施。46社の2275人から回答を得た。