種付け頭数39頭。一昔前ならまだしも、もはや100頭以上の多頭数交配が常識となった現代の馬産においてはそれほど優れた数字とは言えない。ましてや、アグネスタキオンの229頭を筆頭に200頭以上の種付けをこなす種牡馬がズラッと揃っている社台SSにおいてならば39頭など埋もれてしまう数字であろう。だが、この39という数字がウォーエンブレムが今年種付けに成功した頭数と知ったらどうだろうか。この数字はとたんに大きな意味を持ち始めるだろう。そしてこの気難しい馬に携わり続けた関係者にとってはこれほどまでに自分たちの選んだ方法の正しさを示す数字は無いのではないだろうか。 先週の秋華賞はブラックエンブレムが10番人気の低評価を覆し見事な勝利を見せた。僚馬であるプロヴィナージュの出走(ポルトフィーノ除外とも言う)に関連して巻き起こった小島茂調教師のブログ炎上騒動や飛び出した1000万馬券などレース後も話題には