遺体を砕いて川に捨て…被害者はヤクザまで――かつての親分が語る、愛犬家に惨殺された「子分たちへの鎮魂歌」 1993年、埼玉県大里郡で起きた「埼玉愛犬家連続殺人事件」。 ペットショップ「アフリカケンネル」を経営していた関根元と風間博子夫妻(1993年に離婚)が、80年代から90年代にかけて金銭トラブルなどから多くの人の命を奪ったとされる事件だ。 夫妻が殺人と死体遺棄の疑いで逮捕されたのは95年1月だが、それ以前から夫妻の周辺で行方不明事件が相次いでいるとの噂が広まり、テレビのワイドショーなどで「疑惑の夫婦」として連日報道されていた。 4人の殺害容疑で逮捕起訴された関根元・風間博子夫妻は09年に死刑が確定しているが、被害者の一人である遠藤安旦(やすのぶ)さんが現役のヤクザだったことも当時は注目された。犯人逮捕から20年余りを経た今、遠藤さんの親分だった髙田燿山氏が事件を振り返った著書『仁