カメキチの目 森達也さんという人のお名前だけは聞き、聞いたきっかけの印象がよかったので、いつかこの人の作品(映画とか本)に接したかった。 最近、その方の『人間臨終考』という、人の死にざまを書いた本を読んだ。おもしろくて笑った。 この本は、石川五右衛門から始まり、ブッダやガガーリン、ノーベル、キュリー夫人、坂本竜馬、はたまた文化大革命の江青(毛首席の婦人)など世界の有名人が、彼らが生きていたときのエピソード(だいたいは史実といわれているもの)から、死ぬときはおそらくこんなことを思い、こんな状況だったのではないかと著者が想像を逞しくして書いたものだ。 いわゆるパロディ。まちがっても伝記を期待してはいけない。 そんな歴史に残る有名人が、スマホやネットなど科学技術が発達した現代日本に、(現代の日本でなく、それぞれが活躍した時代・国の場合もあります)タイムトンネルに乗ったかのように時間をこえて登場す