![【大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」】 1位にこだわらないスパコンとして生まれて1位を獲った「富岳」。日本の技術者たちが開発で目指したものとは](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c75a587a1d2af1523d9426c7a980b584631a8655/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpc.watch.impress.co.jp%2Fimg%2Fpcw%2Flist%2F1261%2F786%2F04.jpg)
関連キーワード IBM(アイ・ビー・エム) | HPC | サーバ より大きく、より速く、より強く――。この言葉が象徴するのは、2019年上半期の主要ハードウェアベンダーの動きだ。ベンダー各社は機械学習をはじめとしたAI(人工知能)技術ベースのシステムを処理できる、高性能コンピュータ(HPC)分野に注力した。 IBM、Hewlett Packard Enterprise(HPE)、NVIDIAといったベンダーが買収や業務提携、あるいは独自の開発を通じ、AI技術向けのハードウェア製品を発表したり、将来的な製品提供を公言したりした。各社が発表した製品は、 スーパーコンピュータ サーバの性能を向上させる強化型のボード “IT業界の未来の技術”だとうたったサーバ など多岐にわたる。 併せて読みたいお薦め記事 スパコン市場の動向 Intel、AMDではなく「Arm」がスパコン用プロセッサで勢力を伸ば
最近では16bitの浮動小数点数(FP16、あるいは半精度)で演算して、マシンラーニングの計算性能を改善するという話が一般化してきている。ということで、計算をより簡単に実行して性能を改善しようという動きがある。 今年のISC 2019では、混合精度計算のセッションが設けられ、その中でシンガポール国立大のJohn Gustafson教授が「混合精度の管理からプログラマを自由にするPosit」と題するプレゼンテーションを行った。Gustafson氏はHPCの世界では有名なコンピュータ科学者で、Gordon Bell賞も受賞している。アクセラレータの草分けのClear Speed社のCTOやAMDのチーフグラフィックスプロダクトアーキテクトを務めたこともある。そして、ISC 2019での発表時の肩書は、A*STARと国立シンガポール大学の教授となっている。 ISC 2019で発表を行うJohn
ISC 2019でのGreen500 BoF(Birds of a Feather)では、1位のシステムのチームが講演を行うのが常であるが、Shoubu System Bチームは前回も講演を行っているので、今回はTop500 1位でGreen500 3位となったSummitチームが講演を行った。 ISC 2019でのGreen500 BoF開催の挨拶をするバージニア工科大学のWu Feng教授 開催の挨拶に立ったWu Feng教授は2002年に3.2kWの電力で動作するGreen Destinyという240ノードのクラスタを作り、スパコンの低消費電力化の重要性を訴えてきた人である。その活動の一環でGreen500を立ち上げた。 Green500の活動の中で、Green500委員会が最も力を入れたのが、消費電力の測定法の決定である。そして、作られたのが次の表に示す3レベルの電力測定のやり方で
エネルギー効率やアクセラレータの使用 次の図は、CPUだけでなくGPUなどのアクセラレータを付けたシステム数を示している。2011年頃からNVIDIAのFermi GPUをアクセラレータとして装備するシステムが急増し、アクセラレータ付きがメジャーになるかとも思われたが、現在も150システム程度にとどまっている。 トップレベルのスパコンではアクセラレータを使うものが多いが、プログラミングが特殊であることから、小型のスパコンでは相変わらずCPUオンリーというシステムが多いことがこのような状況になっている原因と思われる。また、中国のインターネットサービスやソフト開発などに使われているスパコンではアクセラレータが不要であることも影響していると思われる。 アクセラレータ付きのスパコンの台数推移。Fermi GPUの登場で急増したが、その後の伸びは鈍化し、現在では全体の30%の150システムである 次
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