読売新聞社が進める21世紀活字文化プロジェクトの一環である「活字文化公開講座」(活字文化推進会議、神戸松蔭女子学院大主催)が17日、神戸市灘区の神戸松蔭女子学院大で開かれ、約300人が参加した。 東京大教授のロバート・キャンベルさんが「世界に語りかける日本人の力」と題して基調講演=写真=。若山牧水の短歌などを英訳する活動にふれ、「英語は合理的で日本語はあいまいと言われるが、それは違う。日本語は言葉のイメージを多彩に膨らますことができ、包容力のある言語だ」と語った。 この後、神戸市立須磨翔風高校教諭の藤井稚津子さん、神戸松蔭女子学院大准教授の山内啓子さんを交え、読書を通じて若者のコミュニケーション能力をいかに高めるかを話し合った。