ロシア系ハッカー、WADA侵入か=「薬物陽性に体操金のバイルスら」 【モスクワ時事】ロシア主要メディアは13日、ハッカー集団が世界反ドーピング機関(WADA)に不正アクセスして内部文書を盗み取り、8月のリオデジャネイロ五輪金メダリストを含む複数の米国選手がドーピング検査で陽性反応を示していたことが分かったと伝えた。WADAは声明を出し、ハッキング被害を認めた上で、ロシアのハッカー集団「皇帝のチーム」「ファンシー・ベア」が内部文書を盗んだと非難した。 報道によると、ハッカー集団は、体操女子で四つの金メダルを獲得したシモーン・バイルスらの薬物違反を指摘。「バイルスは陽性反応を示したにもかかわらず、資格停止にならなかった」と明かした。違反を見逃された米選手には、テニス女子ダブルスのビーナス、セリーナのウィリアムズ姉妹も含まれているという。 ロシアではプーチン政権系のハッカー集団が暗躍している