公害「PFOA」 速報) 検査を受けた住民9人全員の血液から毒性化学物質「PFOA」、非汚染地域の70倍の住民も/大阪・摂津市のダイキン工場周辺 2021年11月11日21時00分 中川七海 ダイキン工業淀川製作所(2021年8月12日、撮影/中川七海) 大阪・摂津市のダイキン工業淀川製作所周辺の住民9人の血液中から、非汚染地域の数十倍の濃度の毒性化学物質「PFOA(ピーフォア)」が検出された。最も高い人で70倍を超える。京都大名誉教授の小泉昭夫(環境衛生学)が10月23日に住民から採血し、血液の分析を行っていた。 PFOAは、フッ素加工のフライパンや化粧品など幅広い製品に使われている化学物質だ。発がん性や、胎児が吸収すると低体重児として生まれる危険性が世界中で指摘されており、日本ではこの10月に経産省が製造や輸入を禁止したばかりだった。ダイキンの淀川製作所では1960年代後半からPFOA